あげそげコラム

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コラム掲載号:20170929

イギリス児童文学の世界を…

 不思議の国のアリスや熊のプーさん…ディズニー映画のキャラクターは子供たちだけでなく、大人にも愛されている。

 どちらも、もともとはイギリスの子どもの本の主人公。もとになっている本のことをちょっとだけ学んでみると、二人ともっと仲良くなれるかもしれない。

 

 

 文化講演会「イギリス児童文学の世界」―『アリス』と『プーさん』ディズニーの向こうにあるもの 講師佐藤和哉教授(日本女子大学英文学科)

 十月一日(日)14:00~16:00米子市立図書館二階多目的研修室。定員百名(先着)   参加費無料。問い合わせ0859-22-2612米子市立図書館.

 講師は1965年福岡市生まれ。東京大学教養学部卒、オクスフォ―ド大学近現代史学部・研究科修士課程修了(社会経済学修士)。東京大学在学中に平野敬一に私淑してマザー・グース研究を始めるが、それが編纂され始めた18世紀に関心を抱き、以後その時代の児童書と民衆文化について研究する。著書(いずれも分担執筆)「絵本が語りかける影印物―ピ―ターラビットは時空を超えて」(松拍社、2004年)など。

 

冒頭解散は専ら不人気

 野党の体制を見越して、今なら勝てると、国民的争点もなしに解散権を行使するのは、各方面から批判されている。二十六日の日本海新聞一面にも、しっかりしたコラムが掲載されている。

 政治評論家・伊藤達美氏は桜チャンネルにも出演する保守派の評論家だが「…国民は今回の解散がミエミエの党利党略と見抜いている。森友・加計疑惑で見せた傲慢な対応も忘れていません。…出演する風に乗って当選した100人以上の“魔の2回生”は当然、淘汰されるはずです」と語ったという。

この人は二年前の7月に米子で講演「…安保関連法案が可決されれば、支持率は下がる。 問題は緩やかなのか、急激に落ちるかだ。…そのポイントは首相が謙虚さを示して、周囲の声に耳を傾ける度量があるかどうかにある。…ハト派の谷垣禎一幹事長の後任には菅義偉氏が起用されるとの見方があるが、タカ派色が強い安倍首相に、谷垣氏が党内バランスを保つ機能を果たしてきた。参院選に向けては、留任させた方が望ましい…」などと語った。二年後の今見てもその正確な分析に驚く。

 野党共闘が急速に盛り上がってきたのは政権側にとって誤算ではないかとの観測もあり、野党共闘のもたつきを印象付ける報道で市民連合の盛り上がりを抑えようとの意図が垣間見えたりと、複雑な情勢。ただ言えることは、憲法を無視する立憲主義破壊は、保守革新のレベルを飛び超えた問題。保守派もこれは否定すべきことだ。

     (河中信孝)

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