妄想は人間の特権?ヒトは「ものごとを多面的に見る能力」=「妄想力」を持っている生物だ。ヒト以外の動物や植物は「妄想する」力は持たないそうだ。妄想は「未来を創る力」であり、このチカラが弱くなっていることに着目すべきで、周囲や他人を思いやる働きでもある。人類は妄想を持つことで進化してきたのであり、「時代を切り拓いていくのは、人間が持っている妄想力」だと考える。
米子市の泰志庵・長谷川泰二さんは妄想族を結集し、養老孟司さんを招いて講演会を開き、「世界妄想学会」の起ち上げを目指す。
想像力とかイマジネーションというような言葉にはない衝撃的で、様々なものに連携しそうな「妄想力」という構想・ユーモアとゆとりに筆者は刮目した。
知の巨人・養老孟司講演会「妄想力が世界を平和にする」―妄想力を活用する地域創造のシナリオとは―九月二十二日(金)14:00~16:00米子コンベンションセンター・国際会議室。入場料大人二千円、学生千円(当日五百円増し)入場券はコンベンションセンターカウンターへ。電話申し込み可=氏名・枚数を電話すれば当日受付で前売り券を入手できる。申込・問合せ長谷川泰二090-7597-8869
長谷川さんは「正解にしか興味のない人間には、人に感動を与える凄まじい生き方はできません。『広げた風呂敷は決してたたまない。身の程を知らない生き方に徹する』ような、ほとばしる情熱と構想力と行動の中にしか未来はないと覚悟するべき」という。
淀江産廃へ漁協反対を
鳥取県漁協・淀江支所が淀江に作られようとしている産業廃棄物処分場に対して反対声明を表明された。
そして八月二十二日、産廃の事業主体である県環境管理事業センターが説明会を行った。
毎日新聞によれば「出席した24人は計画に強く反発。途中で一斉に退席し流会となった。淀江支所の運営委員会は七月、計画地に隣接する一般廃棄物処分場から同意がないまま、美保湾とつながる塩川へ処理水が流されているとの声明を発表。最終処分場から汚染水が漏れ出す恐れがあるとして計画に反対している。
この日、センター側は、処理水の水質調査結果や最終処分場の汚染水漏れ対策、補償関係について説明。だが組合員からは『水質基準が必要な水など流してほしくない』『産廃の処分場は信用できない』などの批判が相次いだ。(センターの)滝山理事長は『計画の説明もできず残念』と語った。淀江支所運営委員会の…委員長は『…県漁協理事会で現状を報告し、県内の業業関係者全体から反対への理解を得たい』と話した」とある。
(河中信孝)