あげそげコラム

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コラム掲載号:20170825

「あり」宮倉さん追悼記念公演

 演劇集団「あり」の宮倉義文さんが鬼籍に入られて一年、その業績と人柄を偲ぶ人は多い。

 元国鉄の職場サークルから出発した「演劇集団あり」はこの四十七年間、現役世代の余暇時間が作りにくい時代を乗り超えて百回以上の公演を行ってきた。

 今回の「演劇集団あり宮倉義文追悼公演」が105回目となる。

 

 演題は「わが町、米子」。人間の幸せや生きる意味を問いかける、ソートン・ワイルダーの名作を 米子市を舞台に翻案して添谷泰一さんが書き下ろした。

 原作はピューリッツァー賞受賞作品。ある架空の町での物語、ここでは何も特別なことは起こらない…登場人物の死や結婚なども劇中では日常的なものとして扱われ、その「日常」の貴重さを観客に感じさせる内容。

今回公演も子どもが生まれ、子育てをし、その子どもが恋愛をして…と、脈々と繰り返す日常生活の積み重ねが人生となる。四十年前に生まれた二人の人間とその家族が体験した喜びと、悲しみの素晴らしさを描く。キャストは門脇喜久枝ら二十二名。制作宮倉裕恵・青砥俊一郎・佐々木はなえ・三島道秀・吉田章一

 「殺陣(たて)と舞踊のショー」(20分)が公演に先立って行われる。演じるは金子早苗さん。鳥取県出身、元「あり」団員。東映演技研修所在籍中に、高瀬将敏氏(元日活の殺陣師)から学んだ後、大山克巳氏(元新国劇)に師事。現在、正統派の殺陣を伝えていくことをライフワークとして活動中。

九月二日(土)①18:3021:00九月三日(日)②13:3016:0018:3021:00三回上演。会場は米子コンベンションセンター・小ホール・チケットは一般千円学生五百円。券は米子コンベンションセンター/米子市公会堂/米子市文化ホール。問合せ070-7563-1807

 

 

生涯読書をすすめる会公開講演会

 

 「すべて子どもたちに読書の喜びを~読書支援の心構えとその方法~」いろいろな子どもたちに、読書の喜びを感じてもらうために心がけること・できることについて考える。

 講師は野口武悟(たけのり)先生。(専修大学教授、放送大学客員教授、図書館情報学博士、日本子どもの本研究会会長)図書館サービスのありかたや、情報のアクセシビリティなどを研究しておられる。

 読み聞かせの活動に携わっている方・特別支援教育に関心のある方、「子どもが好き」「本が好き」という方…多くの子どもに読書の喜びを手渡すため一緒に考えてみませんか。

九月三日(日)講演は10:30~12:00会場は本の学校2階多目的ホール。参加費五百円。問合せは0859-31-5001

   (河中信孝)

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