あげそげコラム

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コラム掲載号:20170804

カンボジアの映画に注目・米子シネマ

 米子シネマクラブ8月例会『シアター・プノンペン』のあらすじは「カンボジアの首都プノンペンに住む女子大生のソポンは、病を患う母と軍人の父、口うるさい弟との息苦しい生活にうんざり。父の独断での縁談で、ソポンは家出して廃墟のような映画館に潜り込む。そこで見つけたボロボロの映画フィルムを見つけ映してみると…それは、クメール・ルージュ(ポルポト派)がカンボジアを支配する前年の作品で、ヒロインは今、病の床にある自分の母の若き日の姿だった。母は輝かしい女優時代を語ったことがなかった。内戦の混乱で失なわれたこの映画の最終の一巻を、ソポンは病床の母の為に完成させようと決心する…」原題は「The Last Reel」

 クメール・ルージュが支配していた四年間に教師、医者、資本家など「良識者」の多くが(170万人とも言われる)無差別に殺されたため、映画界でいえば当時、昔からの映画人はほとんどいなかったと言う。

 カンボジア映画界初めての女性監督ソト・クォーリーカーが、今まで語ることもタブーとされていたクメール・ルージュについて真正面から向き合い、この映画を仕上げた。監督はクメール・ルージュ時代を3歳~6歳で経験し、父を失った。「この映画の目的はカンボジアの歴史を描きたいと思ったからです。クメール・ルージュ時代のことを話すことはタブーになっていて、カンボジアの人たちにとっては触れたくない過去。…(この映画を作って)私と母の間で父が亡くなった辛い過去について話せなかったのが話せるようになりました。…この歴史を隠し続けていたつらい世代の人たちも、子供たちや若い人たちにもっと話していいのだと思うようになったと言ってくれました。」映画ってすごい!国民のトラウマを開放する力だってあるのだ。

 

 

 

 820(日)①14:00~②19:00~2回上映。 米子ビックシップ(小ホール)月会費大人千円中高生五百円入会金五百円(新入会の人は入会金と会費二か月分要。当日入会可)問合せ090‐8248‐9810

 

安倍内閣支持率は?

 吉田繁治氏のブログ「マネーボイス」から。

「主要新聞の6月1日・18日での、安倍政権支持と非支持を示します。…産経新聞/支持率86%/不支持率5%(以下同様)読売/43%/29%。日経/41%/38%。朝日/14%/70%。毎日/9%/55%。東京新聞/支持5%/不支持77%。…新聞は、世論調査の方法を変えないと、それこそ『国民から愛想』を尽かされます。」(ただし都議選前の東京での世論調査による)これほど新聞によって数字が違うとは…どちらが真実に近いのか。支持率30%は総辞職のラインだとの論説も。 

(河中信孝)

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