大山寺は開山が718年(養老2)と伝えられています。来年が開山1300年となり、大山寺を中心に様々な記念行事が始まっています。当館でも、行事を盛り上げるために、米子版画同好会会長の豊島利通氏の版画作品の中から大山をテーマにした作品展を開催しています。
豊島利通氏は、1928年(昭和3)生まれで御歳89歳、今も矍鑠(かくしゃく)として創作活動に挑戦を続け、後進の指導にも余念のない版画家です。1947年(昭和22)から義方小学校を始めに鳥取県内小学校に勤務しました。氏が版画を始めたきっかけは、1951年(昭和26)改訂の指導要領から図画工作に版画が加わり、倉吉市の長谷川富三郎氏に児童作品の評価について指導を受けたことに始まります。版画指導の要点を把握するため、児童の作品と一緒に自ら制作した作品も指導を受けるようになりました。1965年(昭和40)頃から全国展に応募して入選するようになりましたが、管理職を務めるようになり職務を優先して県展のみの出展になりました。1973年(昭和48)、1990・91年(平成2・3)に鳥取県美術展賞を受賞し、1992年(平成4)からは無鑑査となり、2004年(平成16)から県展審査員も務めました。
本展では、「日野橋大山」、「弓浜半島大山」、「日光南大山」、「静寂大山」など43点を展示し、多方面から見た大山の姿と周辺の景色が融合した作品を紹介しています。豊島氏の作品から、大山の魅力を再発見していただきますよう、ご来館をお待ちしています。
祐生出会いの館 野口玲子
| 期間 | 8月27日(日)まで(火曜休館） |
| 会場 | 祐生出会いの館 |
| 時間 | 9:00～17:00 |
| 入館料 | 一般：300円、高校・大学生：200円 |
| 問い合わせ | 南部町祐生出会いの館 TEL/FAX0859-66-4755 |
