あげそげコラム

一覧はこちら

コラム掲載号:20170721

「道の駅も人が商品」 トークバトルを終えて【後編】


二つ目の観光客の重要性

 

一度きた観光客にリピーターになってもらうのは初めての観光客を捕まえるよりも10倍以上効率的。

 それは劇場でも一緒であって、町中で配る場合と劇場で配る場合で町中で配っても10人に一人がとってくれば良いが、劇場で配る場合は10人中10人が受け取ってくれる。

 その情報に関心を持っているからである。

 社会や会社は新規を捕まえることを重視するがリピーターを大切にすることが何よりも大切。それは地方でも一緒であって来てくれた人を大切にする事が大事である。(以上は前編分より再掲載)

 

 その中で地元の一人一人が自分のエリアが好きなのかどうかも大切で竹中さんが行かれていた会津では喜多方ラーメンが有名で、地元の人に聞いたら市内でも市外でもおすすめのラーメン店を教えてくれるが、役所や観光関連に関わる方に聞くと「こっちの店の方がおいしいですよ」と自分のところだけを教える場合がある。もちろん自分のところの宣伝をするのは大事だけれど、お客さんにとっては隣の「町」であってもいいもので、エリアとしての魅力に出会いたいわけなので、市町村の線引などは気にしていないのである。

 鳥取県西部ならスキー場、外の人が楽しみたいと思ってきても地元の人が楽しんでいなければ、その気持ちは伝わる。町民も楽しんで情報発信をしていく必要がある。

 

 

3のコミュニケーションの場作りの大切さ

 

 江府町では江府小学校以外に廃校になった小学校がある。

 特に俣野地区にある俣野小学校は非常にきれいなまま廃校になったこともあり、再活用が叫ばれているが吉本興業の東京本部を2008年に昭和9年に建てられた旧四谷第5小学校に移したエピソードを話されて、コミュニケーションの場作りの大切さについて話された。

 物々交換を始め田舎ならではでできるコミュニケーションの場として道の駅をはじめ公共施設を活用していくのが大切でありその活用方法を考えるのが江府町の鍵になる。という話だった。 以上今回の話を聞いて

 今後の超高齢化社会を考えると江府町だけではなく鳥取県全体での発信を進めなければ残っていくのが難しいと考えており奥大山の天然水だけで満足している訳にはいかない。

 江府町だけではなく、鳥取県全体での課題として通り組んでいく必要があると感じた。

 

(文責=片岡 薫哉)

↑ページ上部へ