あげそげコラム

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コラム掲載号:20170609

北里由利ガラス作品展によせて


 現在、代生越の百花堂で開催されている北里さんの三年ぶりの個展にお伺いしました。

 水玉の器や色のボール、遊びの器などなど……初夏を感じるこの季節にぴったりの作品たちが迎えてくれました。

 この優しい光彩を放つガラスは、どんな行程で生まれてくるのかーーー。

 工房の朝は早い。早朝からの火入れ。やっと温度は639度に。20キロのガスボンベが空になるまで温度を上げる。1,000度まで上がったら、灯油に変えてちょっと一息。8匹の猫にまとわりつかれながら家事や草取り。その合間にもボンベの調圧コックの確認は怠らない。

 日々の生活を大切に、移ろう自然を楽しみながらラボ(研究室)のような工房で、北里さんは制作を続けている。

 

 ご来場頂けましたら、ぜひ作品を手に取ってご覧になって下さい。そして光にかざしてみると、いろんな風景が見えてきます。

 

北里由利ガラス作品展2017は、
 6月8日(木)~6月12日(月) 10:00~18:00(最終日16:00まで)
場所:コミニュティプラザ百花堂、米子市両三柳52-1
TEL0859-35-3911

(造形作家・高木和美)

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