南部町で毎年4月の第2土日開催されている「さくらまつり」は、県西部でも有数の桜の名所で行われます。今年は、ちょうど開花具合がいい頃合いと重なりそうです。年々ソメイヨシノの開花初認日が早くなり、ピークを迎える時期がかつてのシーズンよりも前倒しになっている傾向があります。この数年は、桜の咲き具合が下り坂になっている時期に「さくらまつり」がめぐってくる事例が続いていましたが、今季はベストマッチの可能性大です。
おすすめの見所は両手の指では足りないくらいですが、項目別にご紹介致しましょう。
(1)夜桜散策:4/10(月)まで、法勝寺川沿いの桜土手や城山公園にぼんぼりが点灯します。夜間はまだ肌寒いので、余分に上着を羽織って、夜の里山の景観をお楽しみ頂ければと思います。
(2)法勝寺電車乗車体験:普段は許可がないと入れない車両内を見学することが出来ます。県の文化財に指定された国内でも数少ない木製客車の雰囲気を味わえる貴重な機会です。運転席に制服を着て写真を取ることも出来ます。8日(土)は夜の7時まで、9日(日)は夕方6時までです。
(3)法勝寺子ども歌舞伎:4/9(日)の12時半から約1時間、法勝寺旧街道に歌舞伎の行列が歩く「お練り」がご覧頂けます(雨天中止)。南部町の無形文化財に指定されています。
(4)スタンプラリー:毎年人気のスタンプラリーは、両日とも15時までですが、時間内に総合受付に行っても狙っていた参加記念品がなくなっていることが多いので、お早めにコンプリートされることをお勧めします。
(5)夜の一式飾り:両日とも夜9時まで、一式飾りをライトアップしています。昼間の雰囲気とまた違う様相をご覧頂けます。
(6)地場産品即売:「法勝寺まごころ市」では、地元の農産物からおこわやお菓子などの加工品を販売しています。草餅(よもぎ餅)の実演販売もあります。出来立てほやほやを味わうチャンスです。
(7)レンタサイクル:一式飾りを全部見て歩くのはちょっとしんどいなぁという方は、是非レンタサイクルをご活用下さい。川土手や旧街道を広範囲見て回れます。安全運転でお楽しみ下さい。受付は総合案内所まで。
その他詳細は、南部町の公式HPの「さくらまつり」告知ページをご確認下さい。
http://www.town.nanbu.tottori.jp/kyokai/event/m867/
環境省の重要里地里山500選に選ばれた南部町の春を、多くの皆さんに楽しんで頂ければと思います。
【プロフィール】
自然観察指導員 桐原真希
昭和48年生まれ、南部町在住、2児の母。
東京農業大学卒。平成11年より夫婦で鳥取にIターン。