妻木晩田(むきばんだ)遺跡が今あるのは、保存運動に心血を注がれた松本正孝さんら地元の方々のご苦労と、佐古和枝教授(関西外国語大学)や李政美(イジョンミ)さん、すでに鬼籍に入られた永六輔さんなどの力添えによる。むきばんだ応援団が保存活用の中心となり活発に活動している。「むきばんだ・やよい塾」(数えて第十八期)もその一つ。
むきばんだ応援団はこう呼びかけている。
「妻木晩田遺跡は、全国最大規模の弥生遺跡。しかも、山の上の大規模集落という珍しい遺跡。四隅突出型墳丘墓という山陰特有のお墓が密集する遺跡。そんなすご~い遺跡が、どうしてこの地に営まれたのか、気になりませんか?
『むきばんだやよい塾』は、妻木晩田遺跡のことをもっと知りたい皆さんのための講座です。…妻木晩田遺跡を知るためには、山陰各地、列島各地の弥生遺跡のことも知っておきたい。…『古事記』や『日本書紀』『出雲風土記』などの文献から繙く山陰像も知っておきたい。そんなよく欲張りな講座です。…
今まで考古学・古代史に興味のなかった方も、大歓迎です。どうぞ、ご参加ください。」
毎月一回、第一土曜日の14:00~16:00(ただし5・11・1月は第二週)本の学校二階多目的ホールで。受講料一般年間一万二千円と通信費714円。(一回のみ千円)応援団員(年会費二千円)は一回千円でご希望の講座を聴講できます。定員六十名。申し込み締め切り今月末。申し込み問い合わせ米子市上後藤8-5-33岩崎方
さて講座内容は…
四月二十二日今年度の発掘調査について(鳥取県むきばんだ史跡公園職員)五月十三日『出雲風土記の世界』(佐古和枝教授)など。問合わせ080-1915-6664
うららかな春の笛物語
フルートの柔らかな音色は春に最もふさわしい感じがする。
米子市公会堂のホワイエも四月は三分の二が予約・または確定の状況のようだ。
「うららかな春の笛物語」コンサート四月十日(月)14:00~米子市公会堂ホワイエ。入場料五百円(高校生以下無料)
(フルート野坂知子=国立音楽大学フルート専攻主席卒業。2004年米子市文化ホール・鷲見三郎顕彰事業において、「澤クアルテット」と共演。現在島根大学教育学部嘱託講師。米子市在住。)ピアノ植田昌子(大分県立芸術文化短期大学卒業。米子市在住。)
曲目はタイスの瞑想曲、パリの空の下、虹の彼方へ、カルメン幻想曲など。問い合わせ0859-22-3236
(河中信孝)