あげそげコラム

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コラム掲載号:20170203

憲法学習講演会 二月十一日に

 「戦争のできる国づくり」が足早に進められている。南スーダンの自衛隊に「駆け付け警護」「宿営地の防護」など「戦闘」になる危険性の高い任務が付与された。殺し殺される事態が間近に迫る状態となっている。民意を顧みない政治に審判を下せないのはなぜなのだろうか。

 

建国記念の日の集まり

 例年開かれる建国記念の日の憲法、平和の学習会。今年の講師は、長尾ゆりさん(現在、全労連副議長・女性部長。被災地の復興、原発ゼロを求める運動、憲法会議代表幹事、憲法共同センターの中心メンバーとして活躍中。)「日本国憲法を遵守する」ことを宣誓して高校教師になり、以来三十年余、「教え子を再び戦場に送るな」を自らの道標として活動されている。

憲法学習講演会 第3弾「戦争する国づくり」から子どもと教育を守る二月十一日(土)13:3015:30ふれあいの里 4F会議室。講師長尾ゆりさん※資料代として500円お願いします。共催《憲法学習講演会呼びかけ団体(順不同)》平和・民主・住みよい米子をつくる会、新日本婦人の会米子支部、鳥取県西部地域労働組合総連合、鳥取県西部革新懇、米子生活と健康を守る会…米子九条の会…西部春闘共闘会議。問合せ鳥取県憲法会議 0859-33-2749

 

淀江処分場の危険性

 米子市淀江町に産業廃棄物処分場が計画され、事業主体の「鳥取県環境管理事業センター」(県の外郭団体)が理事会を開いて事業計画を承認し、鳥取県に計画書を提出し、県条例に基づく手続きに入った。

住民の理解が必要だが、十月二十三日の住民説明会では午前一時半まで紛糾、再度開催を相談すると言いながら、それを待たず、去年十一月末、理事会で計画を決定、鳥取県に提出した。

 環境影響調査書もわずか三十六頁の「概要版」とも言えないものを見せてもらったが、前回事業主体だった環境プラント工業時代の何百ページもの調査書(これには元民間コンサルタントに九十九か所もの間違い、疑問が指摘された)よりも、地下水の流れなど明らかにしていないようだ。

 

福井水源汚染の可能性

 去る一月十一日の学習会で、吉谷昭彦鳥取大学名誉教授(鳥取県での地下水など水環境に関する大家)は、「処分場からの汚水が漏れた場合、汚染された地下水が流れる主な方向は、土石流の向きから見て北東方向(米子市の水源である『福井水源』の方向)であって、福井水源を汚染しないとは言えない。また、将来的には淀江・米子の地下にある貯水盆にも汚染が及ばないとは言えない」と言われた。

 「処分場は安全である」との県の説明も「安全神話」と言わねばならないようなものだし、その汚染の可能性が米子市の水源に及ぶ可能性があることは明白なので、米子市は鳥取県に対して「作ってはならない」との態度を示さねばならない。

  (河中信孝)

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