あげそげコラム

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コラム掲載号:20170127

映画「バレンタイン一揆」

 もうすぐバレンタインデー、チョコレート狂騒曲があちこちで展開される。

 ところで、みなさんはチョコレートの原料カカオ豆を、どこで誰が作っているのか、ご存じですか? その実態を映したドキュメンタリー映画「バレンタイン一揆」が上映される。

 日本の普通の女の子3人がアフリカのガーナを訪れ、たくさんの子どもたちが農園で働かされ、学校に通うこともできない「児童労働」という現実に出会う。

 そして3人は児童労働の問題に向き合い、悩み、日本に帰ってからある行動を起こします。その行動の結果は…?!

 

 

 人身売買、誘拐、性奴隷…悲惨な現実に問題は繋がっている。「先進国」に住む我らはそれを知らず、安価なチョコレートを楽しみ、飽食を謳歌している。

児童労働の問題に取り組むNPO法人ACE(エース)が設立十五周年に作成した映画で、一人でも多くの方に児童労働の実態がどのようなもので、この問題と私たちの生活がどうつながっているのか知っていただきたい。

 「バレンタイン一揆」上映会2月4日14:00米子市文化ホールイベントホールで。入場無料。問い合わせ電話0858-71-0970鳥取県ユニセフ協会(開局日は月・火・金の夕方4時迄、水の午前中)奥谷さんへ。

 

豊洲への移転は不可能と日刊ゲンダイは言う。

 「豊洲市場の地下水モニタリング調査で衝撃の数値が出た。ベンゼンは環境基準の79倍、ヒ素は3.8倍、…猛毒のシアンまで検出された。…何より衝撃だったのは、これまでのモニタリングに比べ、数値が異常に跳ね上がったことだ。」

 また、「不自然なのは…舛添時代、環境基準を超える有害物質が一度も検出されていない…不可解です(市場関係者)。…あまりにも不自然な結果に…『これまでのデータが改竄されていたのではないか』との声も上がる。小池都知事は…舛添要一前都知事の聴取も考えているという。」

 前地主の東京ガスに対して、土地を汚染したまま修復させずに移転を許した東京都当局も問題だが、汚染されているらしい地下水が地表に出てこないように、その水位を盛り土以下に抑えようと、地下水管理システム(稼働年間何十億円ともいう)で地下水をくみ上げているが、排水能力は3街区(40haの広さに対して)合計で1日当り600㎥(わずか?)であり、目詰まりのため機能が低下していて、未だに地下水位は高く、汚染水が盛り土を再汚染しているのではないかなど、問題は後を絶たない。

 要は日本の台所=築地市場の問題だ。しっかり食の安全を守り、消費者も市場関係者も安心を。(河中信孝)

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