あげそげコラム

一覧はこちら

コラム掲載号:20170120

映画と山元加津子さん講演会

 富山県内の特別支援学校に勤務し、愛にあふれたメッセージで知られている山元加津子さん。二〇〇七年に作られた「1/4の奇跡」はそうした彼女の活動を追った作品で、現在までに1千カ所以上、海外十四カ国以上で、自主上映会が開かれたから見た人も多かろう。

 今回上映される映画「銀河の雫~はじまりはひとつ~」は「みんなでしあわせになろう」というコンセプト。  山元加津子さんは「私たちはもしかして本当はみんな最初のひとつだったときの記憶を心の奥に持っているのじゃないかと思う時があります。

 私のその記憶はキラキラと光っていて、銀河の雫のようだなあと思うのです。そしてネパールの人たちはみんな、全部がつながっていて、ひとつだということを、昔は100%の人が知っていて、今でも80%の人が知っているそうです…」

 

 

一月二十八日(土)13:00~16:30/12:30開場。13:10『銀河の雫』上映15:00山元加津子さん講演会。ふれあいの里大会議室(米子市錦町)【参加費】大人二千円高校生以下千円。主催山元加津子講演会実行委員会。

後援米子市教育委員会

【お申し込み連絡先】 メール matsu77hihi@ezweb.ne.jp(松井)090-8240-0371(三島)090-7895-9418(角田)090-4691-6377

 

 

共謀罪を国会に上程か

 

 昨年九月にも「共謀罪」を制定するための上程が危ぶまれた。日刊ゲンダイは「二十日召集の通常国会に『共謀罪』の新設を柱とする組織犯罪処罰法改正案を提出する方針だ。3年後の東京五輪開催に合わせ、『テロ対策』の性格を前面に打ち出そうと必死で、悪名高い名称を『テロ等準備罪』に変えたが、しょせんは姑息な手段だ。悪評ふんぷんの共謀罪の成立にまで、五輪の政治利用は絶対に許されない。…権力側が市民の監視や思想の取り締まりに都合よく運用する恐れもあり、03、04、05年に関連法案が国会に提出されたものの、3度とも廃案に追い込まれた。」

 聖学院大学の石川裕一郎教授(憲法・フランス法)は「権力による過度な監視が許されれば、プライバシー権や表現の自由、報道の自由を不当に侵害することになる。安倍政権は、『五輪成功のため』という理由をつけて、国民が反対しづらい空気をつくっているようにも見える。結果、メディアの感覚までも鈍ってしまっています」と言う。政府が敵対視する人物は、何もしていなくても、この法制を用いて逮捕、拘留、起訴、有罪に持ち込むことが可能になる。憲法違反の法制だ。萎縮効果も絶大。治安維持法のごとき法制がこれで完成する。昨年強行採決を連発した憲法破壊の政権だけに、大抗議が必要だ。

 

 

(河中信孝)

↑ページ上部へ