あげそげコラム

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コラム掲載号:20231208

近代伯耆のタイムカプセル

 国道181号線、鳥取県伯耆町上細見、郡界橋北側に広がる長い土塀のなか、矢田貝家住宅は江戸時代には大庄屋で、建物は国登録有形文化財・矢田貝家住宅として保存活用されている。

 今回は第6回の企画展示として「近代伯耆のタイムカプセル」と銘打ち、島根大学生による展示・解説を行う。

 

 

島根大学法文学部山陰研究プロジェクトの企画展示 十二月十六日(土)~二十三日(土) 矢田貝邸住宅=国道181号線(鳥取県伯耆町上細見)郡界橋手前の長い土塀の中。

 島根大生による展示解説は十二月十六日(土)①13時30分から ②15時から

 島根大学法文学部 山陰研究センターでは、東京大学経済学部資料室との日本近現代史に関わる共同研究プロジェクトを進めてきた。

 矢田貝家住宅に残されていた約四万七千点の歴史資料を、伯耆町教育委員会の協カのもと、地元の方々とともに繙く(ひもとく)という、大学・行政・住民の三者が連携しつつ住民参加型の調査スタイルで取り組んできた成果を報告する。

◇主催=島根大学法文学部山陰研究センター

◇共催=伯耆町教育委員会 ◇協賛=伯耆町古文書を読む会。

◇問い合わせ先=

 〒690­‒8504 島根大(松江市西津田町1060 島根大学法文学部 (担当 板垣教授)0852-32-6197

 

感動と物語に生きる

 

 田舎暮らしから得られるさまざまな喜びや発見が満載の一冊。

 キンドル版は無料で閲覧可能だが書籍は千八百円。

 著者 岩井昭氏は昭和五十八年に大阪府八尾市から自然環境に恵まれた鳥取県へ移住した著者。田舎暮らしに悪戦苦闘しつつ、充実した日々を送る――慣れない土地での生活、新たな職探し、大好きな魚釣り、山菜採り、マージナル・ライフ(事物や文化に新たな価値を見出し、日々の生活に取り入れていくライフスタイル)の実践などなど。

 著者は「今にして思えば、私の田舎暮らし願望は、子供時代に、魚釣りをはじめとして野外で徹底的に遊んだ体験に根ざしているように思える。(中略)毎日のように新たな発見があった。つまり、子供の遊びは、生きる喜びそのものであったと言ってよい。」と語っている。

 

(河中信孝)

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