線細ペン画という独自の分野を切り開いた「蔵りすと 森井裕子さん(米子市在住)」は著名だが、「線細ペン画家 蔵リストの大人の塗り絵 絵本」を今までに2冊出版している。
それは「山陰の風情感じる!大人の塗り絵で脳の老化予防と癒しの時間」ものであり、絵が苦手な人も塗り絵なら楽しめるし、大人の塗り絵は根強い人気があるという。
森井さんは「絵はひとつひとつ自己表現で、同じ図柄を複数の人が塗っても、それぞれに個性が出てきます。 色使いを決め、全体の構成を考え、塗る順番を決め、筆や色鉛筆で塗る工程により、同時に多くの脳の機能を使います。
それが認知症の予防にもリハビリにも効果があると言われています。
この度、日頃絵のモチーフにしている山陰の風景や建物などを塗り絵にしてみました。
幼い頃を懐かしむのも良いですね。完成した塗り絵を壁にかけて楽しんだり、家族やお友だちに見てもらったりと、大人から小さなお子さんまで、皆さんにとって安らぎの時間となることを願っています。」と書いている。
森井さんは2010年頃から、ふるさと山陰の蔵、町屋、古民家や風景などを繊細なペンで描き、山陰各地で二十回以上の作品展を開いてきた。
年々消えゆく茅葺きなどの建物を絵で残すことがライフワークで、制作した絵の販売、建物などのオーダーアートの制作、本など出版物の挿絵や商品パッケージのイラスト制作の他に、大人の塗り絵講座・ペン画教室なども行っている。
山陰中央新報りびえ~る「蔵りすとの線柵ぬり絵」連載中。
また、塗り絵のポイントは、
●明るい色、薄い色から塗って、暗い色、強い色に重ねていく。
●水筆の水分は少なめに。
●重ね塗りは、ある程度乾いてから塗る。
●艶や光る部分は白ではなく、塗り残しで表現するとリアル。
●余白にエ夫して個性を出してみる。
ここまで教えてもらえると、その気にもなる。
(河中信孝)