1923年(大正12)9月1日午前11時58分、関東地方南部を襲う関東大震災が発生しました。東京・横浜では地震による火災が加わって被害が拡大しました。死者約9万9千人、行方不明者約4万3千人、全壊家屋約12万8千戸、焼失家屋約44万7千戸と、未曽有の大災害となりました。1995年(平成7)1月17日の阪神・淡路大震災、2011年(平成23)3月11日の東日本大震災をはるかに凌ぐものでした。
祐生の加入した東京の趣味人グループ「我楽他宗」の仲間は、東京からはるか遠隔の地にいる祐生に震災を伝えようと、新聞や張り紙、絵葉書、地図を始め様々なものを送ってくれました。変わったところでは、残されていませんが焼けた硬貨や紙幣束の灰燼などもありました。また、11月15日に実施された震災地人口調査の調査員になった人からは調査票や関係資料が、1930年(昭和5)3月26日の帝都復興完成式典に招かれた人からは自らが受け取った招待状が送られてきました。それぞれの立場で、身の回りの関連資料が送られてきました。
この度、祐生が後世の参考とする目的で残した関東大震災の資料175点を展示しました。
これらの資料から、風化しがちな災害に対する認識を再確認していただければ幸いです。
(祐生出会いの館 猪原加代子)
【開催期間】 | 令和5年10月9日(月)まで |
【開館時間】 | 9時~17時 |
【休館日】 | 火曜日 |
【入館料】 | 一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料 |
【問い合わせ】 | 南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008 TEL/FAX 0859(66)4755 |