あげそげコラム

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コラム掲載号:20230526

米子市民劇場今日例会

 地方都市にあって、質の高いナマの音楽・絵画・演劇をリーズナブルな出費で観賞しようという鑑賞団体・米子市民劇場の5月例会は、エイコーン公演『愛の讃歌―ピアフ』

 二十世紀最大のシャンソン歌手と言われたエディット・ピアフは1915年軽業師の父と大道歌手を母に、パリの下町で生まれる。

 幼児から父に連れられて、場末の町から町を歌って歩いた。18歳のとき、ルイ・ルプレに見いだされて、モーム・ピアフの名でデビュー。たちまち大スターとなった。(モームは「小さい雀」のこと)

その後、華やかな男性遍歴、見当違いの殺人容疑や度重なる不運な交通事故、麻薬と酒に溺れた日々――「二人分の人生を生きたわ」と自らを回想したほど、波乱に満ちた人生を送った。

生涯に二百八十ものレコーディング曲を残し、とりわけ「バラ色の人生」と「愛の讃歌」は世界的なヒットとなった。1963年10月10日、リビエラで四十七年の生涯を閉じた。

2013年没後五十年、2015年生誕百年を迎え、パリと日本では様々なイベントが行われた。

今回の例会はピアノとパーカッションによる栗原小巻の一人芝居。愛に傷つき、愛に生きた伝説の歌姫の真実。原作エディット・ピアフ、翻訳 中井多津夫、構成・演出 加来英治

 

 

エイコーン公演『愛の讃歌―ピアフ』五月二十六日(金)夜6時30分開演 米子市公会堂大ホール。

企画・制作 出演・栗原小巻、城所潔 (ピアノ)長谷川清司 (ドラマー) 会員制。入会金千円、月会費一般二千五百円、学生千五百円、高校生以下千円。

 栗原小巻さんは1963年、東京バレエ学校卒業。1967年、NHK大河ドラマ『三姉妹』お雪で脚光を浴び、その後、日本放送作家協会賞、第1回テレビ大賞優秀タレント賞など受賞。舞台を仕事の中心に現在も精力的に活動を続けている。問合せ0859-33-8695

 

書の作品展Style字遊

 

 遊び心があふれた楽しい書展。草書、篆(てん)書、トンパ文字まで。「字遊」は「スタイルは自由」の掛け言葉である。「日常空間にほっとするような『書』作品を創作発表し…楽しんでいただく」ことが目的。

 会員二十名が二点ずつ出展、会員は県西部がおよそ半分、広島・松江からも参加される。

今日二十六日(金)~二十八日(日)10:00~17:00(最終日は16時まで)米子市文化ホール・展示室。

 なお6月には鳥取でも開催。問い合わせ080-1902-0333

 

(河中信孝)

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