展示総数38点
加藤哲英氏は南部町在住の画家です。1972年(昭和47)光陽会展初出品以来、光陽会作家として活躍しました。1975年(昭和50)に会員、2005年(平成17)に委員となりました。その間、会員奨励賞五回、安井賞展に推薦されるなど、全国選抜展の常連作家として活躍する一方、山陰支部長として会の地方活動の中心となり活動を展開しています。
県内では、1996年(平成8)鳥取県美術家協会の設立に参画し、協会事務局長に続いて2014年(平成26)からは会長として県の文化事業と美術界の発展に寄与するとともに、県展審査員をはじめ、各種の県主催展の運営審査員として活躍しています。
当館での作品展は、2013年度(平成25)開催から十年が経過しており、この度の展示はこの間に制作された作品です。氏の作品は、赤を基調とした天平シリーズを得意とし、大陸から大量の文化がわが国へ入ってきた奈良時代の華やかな様相を一生のモチーフにしています。画面からは、人々の躍動感と共に楽器の音色が涼風に乗って流れてくるようです。南部町内には古事記に記載された神話もあり、加藤氏の作品から天平の雅を感じていただければ幸いです。
(祐生出会いの館 猪原加代子)
【開催期間】 | 令和5年6月12日(月)まで |
【開館時間】 | 9時~17時 |
【休館日】 | 火曜日 |
【入館料】 | 一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料 |
【問い合わせ】 | 南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008 TEL/FAX 0859(66)4755 |