コンサート米子（旧米子労音）今年１月例会は津軽三味線・輝＆輝（ＫＩＫＩ）です。
津軽三味線の音色が耳に快い。あの目にもとまらぬ早弾きで聴衆の拍手が鳴り始めるクライマックスが待ち遠しい。
十五年前、白藤ひかり・武田佳泉のふたりによって結成された、本格派津軽三味線デュオ。それぞれが全国大会で日本一になった経験を持ち、世界でも人気のある女性津軽三味線ユニットだ 。
輝＆輝（ＫＩＫＩ)の持ち味は、伝統的な津軽三味線のスタイルである「民謡」を大切にしながら、様々な音楽ジャンルを取り入れた民謡のアレンジ楽曲や、津軽三味線の奏法を存分に生かしつつ、自身で作ったオリジナル曲を演奏するところにある。 二人それぞれに異なる流派で培ってきた音色やフレージングの違いが、一つの楽曲に結集されるのも魅力の一つ。二人の個性が重なり合い、他では聴くことのできない「輝き」を生み出す。 津軽三味線ならではの迫力と、女性らしい、繊細さを兼ね備えた表現に定評がある。
輝＆輝（ＫＩＫＩ)の名前の由来は「出身も流派も違う二人で新しい輝きを生み出したい」という想いから。コンサートやイベント企画、Youtube配信など映像編集も自身たちで企画し、セルフ・プロデュースで活動を行っている。 2008年から九年間の間に、全日本津軽三味線競技会名古屋大会デュオの部にて六度の優勝を果たした。
コンサート米子１月例会出演は輝＆輝（ＫＩＫＩ）（津軽三味線）一月二十二日(日)開場13時15分開演14時 会員制だが前日までに申し込みすれば可。一般二千円、学生千円、高校生以下三百円。
新入会の方は入会金千五百円と会費２ケ月分が必要。演奏は津軽じょんがら節・上を向いて歩こうなど。 米子市公会堂大ホール。問い合わせコンサート米子 0859-34-3173
デュオ・白藤ひかり＝1990年北九州市生まれで、兵庫県川西市で育つ。駒澤大学卒業。九歳より祖母の影響で津軽三味線を始める。
デュオ・武田佳泉＝愛知県稲沢市生まれ。国立音楽大学卒業。十四歳の時に見た神谷茂良氏の太棹の演奏に感動し津軽三味線を始める。2010年からコンテストに出場。2019年津軽三味線日本一決定戦・日本一の部優勝など入賞多数。
輝＆輝デュオは2015年ももいろクロ―バーＺとの共演で「ももクロ和楽器隊」に参加するなど他のグループとのコラボも活発。
（河中信孝）
