皆さんはモンゴルの民族楽器「馬頭琴」をご存じですか。四角い共鳴箱から伸びる一本の棹（さお）。その先端に馬の頭部の彫刻が施された美しい楽器で、ニ本の馬毛の弦を馬毛の弓で弾いて演奏します。音色は低く素朴で、時に力強く、時に哀愁を帯びて聴く人の心に響きます。日本では物語「スーホの白い馬」でも有名ですね。馬頭琴の伝統音楽は２００３年にユネスコの「世界無形文化遺産」に登録されました。その馬頭琴による演奏会を米子市で開催します。
「モンゴル国立馬頭琴交響楽団」は１９９２年に設立、以降モンゴル国内はもちろん、カーネギーホールなど世界各地で公演し、モンゴル民族の伝統的な音楽を広めてきました。日本でも全国の会場で演奏し賞賛を受けています。
今回の来日では、モンゴルと日本の外交関係樹立５０周年を記念し、ＮＫＨホールを皮切りに全国13か所で公演。６年ぶりの米子公演では、総勢約５０名がメイン楽器の馬頭琴のほかヨーチン、ヤトガといったモンゴルの楽器を用い、伝統曲やクラシックなどを演奏します。二つの高さの音を同時に出す伝統的歌唱法「ホーミー」も披露されます。
聴く機会の限られる異国の伝統音楽。目を閉じると、浮かぶのはどこまでも続く緑の草原、雄大な大陸の姿。ぜひ会場で悠久の大地に想いを馳せてください。
（米子市公会堂 藤山 嗣郎）
| 日時 | １２月１６日（金）開演19:00（開場18:00） |
| 場所 | 米子市公会堂大ホール |
| 料金 | 一般 4,000円（当日4,500円）/高校生以下 2,000円（当日とも） |
| プレイガイド | 米子市公会堂、米子市文化ホール、米子市淀江文化センター WEBチケとっとり→ https://yyk1.ka-ruku.com/tottori-bunka-s/showList |
| 主催 | 米子市、(一財)米子市文化財団【米子市公会堂】 特別共催：(公財)鳥取県文化振興財団 |
| 後援 | モンゴル国大使館、モンゴル国文化省、日本国外務省、鳥取県、鳥取県モンゴル中央県親善協会 |
| 問い合わせ | 米子市公会堂 0859-22-3236 |
