あげそげコラム

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コラム掲載号:20221021

超絶ピアニスト、リストを米子で

 ピアニスト 松本和将は日本音楽コンクール優勝、全勝を受賞した知る人ぞ知る名演家。6年前から「世界音楽遺産」と名付けたリサイタル・シリーズを開始、一年間一つのコンセプトを掘り下げ、他の追随を許さない高度に凝縮された音空間を達成している。

 今年は「悪魔の調べ」を副題に、指が6本あったとさえ言われた作曲家フランツ・リストに挑戦する。全国わずか6か所で開く演奏会場に米子が選ばれた。ただの超絶技巧だけではなくその本質を探り、聖なるリストと魔性のリストを鮮やかに描き分ける。

 

 十月三十一日(月)18時30分開演。米子コンベンション・小ホール。チケット一般三千五百円、学生二千円。券はコンベンション、文化ホール、さなめホール、アルテプラザほか。曲目ラ・カンパネラ、ハンガリー狂詩曲第二番ほか。Youtubeで聞いてみるとこれぞピアノ曲の王様、これが松本和将の生で聞けるとは千載一遇の機会か。彼は語る「僕はリストを弾きながら、『ひとりミュージカル』みたいだと思っていて…ピアノ一台でも、オーケストラでもできる…だからそのリストのパーソナルな部分…その空虚さとか恐ろしさとか、全部ひっくるめてリストという人だと思えばいいんだと、ストンと落ちた気がした。」

問い合わせ/0859-29-9500

 

第九米子公演二十七日

 

 「県民による第九公演」は今年三十五回目、指揮松岡 究、県民によるオーケストラ、県民による第九合唱団、曲目はシベリウス作曲「フィンランディア」ベートーベン「第九番」入場料一般二千円(当日+五百円)高校生以下千円(当日同じ)当日券販売無い可能性も。

 

十一月二十七日(日)開場13時15分 開演14時(終演16時)米子市公会堂ソロは以下の二期会会員四名。◇ソプラノ 高橋 維=東京藝術大学大学院修了。第27回五島記念オペラ新人賞受賞。ウィーンにて研鑽を積む。◇メゾソプラノ 塩崎 めぐみ=鳥取市出身。文化庁新進芸術家海外研修制度でベルリンにて研鑽。『イル・トラヴァトーレ』など。◇テノール 山本 耕平=米子市出身。東京藝術大学大学院首席修了。イタリアにて研鑽を積む。オペラはこれまでに、二期会『ドン・カルロ』など。◇バス 小鉄 和宏=境港市出身。東京芸術大学・同大学院卒業。文化庁派遣在外研修員としてイタリアへ。マケドニア国立劇場での『夕鶴』で大好評を。問 0859-31-1266

(河中信孝)

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