小谷悦夫氏は、2021年(令和3)地域文化功労者文部科学大臣表彰を受賞した画家で、1934年(昭和9)
生まれ、今年米寿を迎えます。
小谷氏は大学在学中に油絵を始め、後に洋画家の金畑実氏に師事しました。勤務のかたわら制作を続け、1970年(昭和45)に勤労者美術展労働大臣賞を日切りに県展賞3回、各種展覧会での受賞は多く、継続的に個展も開催しています。
一方昨年までチャーチル会米子の幹事長を務めるだけでなく、鳥取県美術家協会設立にも関わり、鳥取県美術界の発展に尽力しました。
また、出生が韓国慶尚北道義城でしたので積極的に日韓交流展も開催しました。
定年退職後は、油絵教室「ビスターレ」を開設し、幅広い年代層の指導を行っています。
氏の作品の背景にはそれぞれに物語があり、「パコダへの道」はミャンマーの人々の平穏な暮らしへの願いを込めて描かれています。
また、氏の画風は「小谷ブルー」とよばれる明るく美しいブルーの色調がすべての作品に共通していて、氏の人なりと重なります。
今回、24点の作品を展示しました。この展示から小谷氏の長年絵を愛し、仲間を大切に支援してきた人柄もあわせて感じていただけたら幸いです。
(祐生出会いの館 猪原加代子)
【開催期間】 | 令和4年4月23日(土)~令和4年6月13日(月) |
【開館時間】 | 9時~17時 |
【休館日】 | 火曜日 |
【入館料】 | 一般:300円、高校・大学生:200円 |
【問い合わせ】 | 西伯郡南部町下中谷1008 TEL/FAX 0859(66)4755 |