誰もがヘルメットを着けて自転車を走らせる。あなたはそんな光景を想像できますか?
近年全国的に自転車事故が増加し死亡事故も耳にする。交通道路交通法では子どものヘルメット着用は義務。「鳥取県支え愛交通安全条例」は自転車利用者のヘルメット着用を努力義務と謳っていること、みなさんは知っていますか?
鳥取県の2010年からの10年間の自転車乗車中の事故負傷者は1634人、死者32人で死傷者のほとんどがヘルメット着用していなかった。鳥取県警は「年齢に関係なく身を守るためにヘルメット着用を」と呼び掛けている。
自転車通学中の県立高校生。今年度から一年生はヘルメット装着が義務化され、2年後には全員が装着して通学するようだ。
おしゃれなヘルメットが欲しかった
自転車で走るとき帽子を愛用する私は、「恥ずかしいな」とか「店先で自転車カゴに置くと紛失するかも」とヘルメット着用を長い間足踏みしていた。
女性の帽子そのままのデザインのヘルメットをネット通販で見つけ購入。鏡の自分に「ダサ~い!」とガックリ。2か月余り放置していたが、今年6月半ば、勇気を出して会議に出かけ、被ったまま会場入り。「それ、ヘルメット?全然わからないよ。」「かわいいねぇ」「おしゃれだね」のみなさんの反応が意外だった。
「NHKまちかど情報室で見たよ。被ったままお店に入っても違和感ないって・・」と教えてくれた友人の声もうれしく、今はルンルンと自転車を走らせ、あちこちでヘルメット姿を披露している。
周りには「帽子ヘルメット」を知らない人ばかり。小学校の自転車教室では「お母さんに教えてあげて」と子どもたちにコマーシャル。「へぇ、そんなのあるの?」と警察署交通課署員も物珍しそうな顔。行く先々でコンコン!とヘルメットの音を立ててはリアクションを楽しんでいる。また、帽子の着せ替えができるのも楽しみのひとつだ。
コロナ禍の下でブームになったマスクのように、 “カラフルおしゃれヘルメット”がどんどん商品化されていくだろう。知人は「バイザー付きのヘルメットが欲しいと言っている。
老若男女、みんながお気に入りを被って楽しく走る風景を見たいなぁ♪
笑(しょう)らいふ
代表=看護師:姿勢教育指導士
熊谷 春美(くまがえ はるみ)
(米子市車尾在住)