あげそげコラム

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コラム掲載号:20211203

魂の歌手新垣努さん日吉津へ

 全盲と天涯孤独の不幸を乗り越え、自分にしかできないオンリーワンの生き方を創造する、魂のテノール歌手・新垣(あらがき)努さんが日吉津でコンサートを開く。

 ひとり親の団体である「鳥取県母子寡婦福祉連合会(理事長井田智子さん)が招聘。

 新垣さんは沖縄生まれ、出産直後、誤って劇薬を点眼され、視力を失った。父は沖縄米軍兵、母は沖縄女性の間に生まれ、一歳の時両親は離婚、父は米国に帰り母は再婚して去った。祖母に育てられた新垣さんは、父を探し出して殺したいとさえ思うようになっていた。

 ラジオで聞いた賛美歌に惹かれ、教会に通うようになって、その思いをぶつけた彼を牧師さんはただ抱きしめて涙を流し、家に呼んで家庭の温かさを教えてくれた。これが立ち直るきっかけとなった。

 大学に進み、名指導者・バランドーニ氏から「君は日本人離れしたラテン的な明るい声を持っている。」と言われて、本格的に声楽の勉強を始め、父親ゆずりの声をほめられたことで父への感謝の念を抱いた。

 戦争がなければ自分の苦難の生涯はなかった、だから私は平和を求めて歌うと語る。2001年「さとうきび畑」(ざわわ、ざわわ…)が大ヒット、全国から演奏会の要請が。来年は米・カーネギーホールで歌う。

 あさって五日(日)開演14:00終演15:30会場ヴィレステ日吉津(日吉津村日吉津930日吉津小学校裏)入場無料。先着定員75名。満員の節はお許しを。マスク着用お願いします。問・申込・080-7508-4231

 

「この世界の片隅に」展

 

 双葉社発行のコミックス「この世界の片隅に」の原画展が安来市広瀬町布部の「安来市加納美術館」で開催されている。恒久平和を求めた画家加納莞蕾(かんらい)の願いを伝えるため「平和」をテーマに展示を続けているこの美術館、九月からこの作品の原画を展示しており、第3期・下巻の原画展開催中、二十三日(木)まで。入館料一般千百円高校・大学生五百五十円、中学校以下無料。火曜日休館。入館は16:00までに。問合せ0854-36-0880

 

「地球の気持ちに寄り添った社会を考える~

 ジオパークと持続可能な開発~」

 

あす十二月四日(土)10:30~12:00【会場】国際ファミリープラザ3F 会議室B(米子市加茂町2丁目180)

【講師】柚洞一央(ゆほら かずひろ)さん(公立鳥取環境大学環境学部准教授・世界ジオパーク現地審査員)地球時間で私たちの暮らす大地を見つめなおしてみるヒント講座。数千年、数万年、数億年後を想像しながら。問合せ・申込は今日中に0857-38-6704

   (河中信孝)

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