日本に郵便・近代通貨制度が創設されて、今年で150年となります。当館では祐生の収集した関係資料から記念の展示を開催しています。
郵便制度に関係した資料は、記念絵葉書をはじめ大正天皇結婚25年奉祝や年賀切手発行を知らせるポスターなどとともに、関東大震災直後の混乱の中で年賀状取り扱いを知らせる張り紙もあり、郵便局職員の使命感が感じられます。
通貨制度に関係した資料は、懐かしい日本の通貨のほかに、中国、ドイツ、ロシアなどがあります。
特にドイツ紙幣は多様であり、それぞれの地域で通用したものと思われるが、美しい絵柄を競っています。これに対し、日本の藩札は和紙に印刷されているため、人手に渡るたびに傷みやすく、文字の判別できないものが多いです。 また、第1次世界大戦後におけるドイツの経済状態を表すマルク紙幣は、歴史を証言する資料となっています。
祐生の趣味活動は郵便によって行われており、恩恵を受けての収集活動でした。
祐生収集には多くの人の協力があります。展示資料から、祐生の生きた時代の郵便・通貨制度とともに、歴史の一端を感じに、ぜひお越しください。
(祐生出会いの館 猪原加代子)
【開催期間】 | 令和3年10月12日(土)~令和3年12月6日(月) |
【開館時間】 | 9時~17時 |
【休館日】 | 毎週火曜日 (11月23日(火)は開館し、24日(水)に休館します) |
【入館料】 | 一般/300円(240円) (15名以上の団体割引あり) |
【問い合わせ】 | 南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008 TEL/FAX 0859(66)4755 |