あげそげコラム

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コラム掲載号:20210827

図録発刊記念―絵馬展




  この度、祐生コレクション図録第3号絵馬図録の発刊を記念して、絵馬展を企画しました。当館では、過去にも絵馬をテーマにした企画展を実施し、祐生収集の実態を確認してきました。

 祐生が板絵馬について知るのは、大阪朝日新聞が1917年(大正6)に掲載したコラム「珍道楽」の第三回、絵馬収集家小山源治氏の記事からでした。当地方では紙に描いたものを奉納しており、板絵馬の風習はありませんでした。

 祐生は、小山氏からの情報を得て、東京中野絵馬屋、群馬県小林絵馬屋から絵馬を購入するとともに、直接社寺に絵馬の恵贈を要請しました。また、1919年(大正8)からは我楽他宗入会により、会員からも寄せられるようになりました。祐生は、大正7・8年でほぼ絵馬収集を達成し、その後は、我楽他宗で絵馬作品づくりが行われたり、肉筆納札会で絵馬を題材に腕を競ったりと、趣味の人たちと一緒になって絵馬を楽しみました。

 この度の展示資料は、各地の絵馬200点、当時の当地方の紙絵馬、趣味の人たちの絵馬作品、絵板郵便等合せて400点を展示しました。大きさや絵柄も様々で、背合わせの男女の縁切り願いや奈良県板立馬(諸願)等珍しい絵馬もあります。是非、ご覧ください。

 

(祐生出会いの館 猪原 加代子)

 

 

【開催期間】

令和3年8月7日(土)~令和3年10月11日(月)

【開館時間】9時~17時
【休館日】毎週火曜日
【入館料】

一般300円、高校・大学生200円

小・中学生無料

(15名以上の団体割引あり)

※身障手帳所持者と介護者1名無料 

【図録価格】

1800円(税込)

 【問い合わせ】

南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008

TEL/FAX 0859(66)4755

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