あげそげコラム

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コラム掲載号:20210611

家庭ごみダイエット

 全国の自治体は資源を大切にする社会を目指す目的からごみの減量や再資源化に取り組んでいる。ごみ処理有料化の目的は「ごみ減量化の一層の推進」「ごみ排出量に応じた費用負担の公平性・平等性の確保」「ごみ処理経費に係る財源確保」だ。

 

ごみ袋が高い!?

 

 米子市の市民一人当たりの年間ごみ排出量は全国平均を上回っている。平成19年に指定ごみ袋・収集シールと搬入手数料が導入され、当初の可燃物ごみ袋は40、20、10Lの3種類で、市民の要望等から平成25年に30Lが追加された。平成26年4月消費税が上乗せされ、現在40、30、20、10Lそれぞれ1枚当たり63円、47円、31円、16円である。有料化対象経費負担は米子市と市民と折半であるが周辺市町村と比べ高額との声が聞こえる。
 クリーン推進課によると市や市民の努力でごみ減量が進み、収集運搬経費は減っているが処理・処分経費は増えている。平成27年審議会で指定ごみ袋の単価が検討され、ごみ処理等の経費経過や消費税改定による家庭の負担を考慮し、現行の単価に据え置くことが決まった。審議員の私は「ワンサイズダイエット」を提唱した。

 

ワンサイズダイエット!

 

 先日、体調を崩した知人の部屋のごみ出しをした。集合住宅のごみ収集場所には20以上のごみ袋が収集を待っていた。40L袋が多数でその大半がふんわりと結んである。ギューッと詰めれば20Lになりそうなごみ量である。 袋のサイズを小さくしたら30Lでは16円、20Lだと32円安く済む。袋のサイズを小さくすると資源と家計の節約ができる。ワンサイズ減量しませんか?
 「20Lレジ袋の原料と店頭までの運搬に使われる石油は1枚当たり10㎖」を覚えておきたい。

 

6月は環境月間

 

 ごみを減らすステップ「4R」は、不要なものは断る(リフューズ)工夫してごみを減らす(リデュース)繰り返し使う、修理して長く使う(リユース)分別して資源として再利用する(リサイクル)。「1人の100歩より、百人の1歩」の精神が地球環境、人々の笑顔につながるだろう。そして国連の持続可能な開発目標SDGs(エズ・ディー・ジーズ)にもつながるのだ。

 

笑(しょう)らいふ
代表=看護師・姿勢教育指導士

熊谷 春美(くまがえ はるみ)

(米子市車尾在住)

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