あげそげコラム

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コラム掲載号:20210423

鼻腔ケアしませんか?

 春うらら。ムズムズ・・鼻水たら~り。はっくしょ~ん!!花粉が舞う季節が続いている。
 看護学校に入学したころ「タラタラ鼻水が止まらない」が、鼻アレルギーとの出会い。しかし毎年ではない。数年後、皮膚にアレルゲンを滴下して検査する〝“プリックテスト〟でハウスダストとカモガヤのアレルギーを診断された。初診から40年を過ぎ、春先からのムズムズ、たら~りが増えている。

 

鼻すすぎ

 

 コロナ禍の元、ブクブク&ガラガラうがいと同じように昨秋から始めた「鼻すすぎ」。朝晩の洗顔時、鼻の中に水を吸い込みフン!を数回。ペーパーで鼻をかむよりスッキリだ。
 鼻は空気の出入り口。外気に一番近い鼻の穴の近くが一番汚れる。鼻は微粒子を濾し取る機能に優れていて鼻の中だけでほとんどの花粉を濾しているといわれている。口呼吸ではこの機能がないので汚れた空気をそのまま肺に送り込んでしまうのだ。鼻は自動洗浄機能も持っているが黄砂、PM2・5やマイクロプラスチックの飛び交う現状では小さなごみを定期的に洗い流すことも大切だ。
最近TVや雑誌で目にする鼻うがい。薄い食塩水や酢水、専用キットを使い鼻の奥の鼻咽腔をしっかり洗えるが、中耳炎、誤嚥などの危険もあるのでちょっとしたコツの会得が必要だ。また、やりすぎは鼻水中の保湿成分まで洗い流してしまう。空気中の異物の大半は鼻の入り口で濾し取られるので、鼻の入り口をすすぐ程度でも構わないそうだ。

 

鼻腔に油を塗る!?

 

 2019年4月、NHK総合「がってん」で紹介されたイギリスでの花粉症対策「鼻バリア」。それは、ワセリンを鼻の穴の中に塗り鼻粘膜に異物が付着するのを防ぐ方法。イギリスの国民保健サービスも推奨していて、どの家庭にもワセリンが置いてあるそうだ。視聴後、ムズムズの時期には鼻すすぎ後と外出時に油を塗る私は効果を感じている。
 鼻すすぎ、油塗布が手洗いやうがいのように普通の生活習慣として根付くのを願う私。きっと、心地よい生活、みんなの笑顔につながるだろう。

 

笑(しょう)らいふ
代表=看護師・姿勢教育指導士

熊谷 春美(くまがえ はるみ)

(米子市車尾在住)

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