あげそげコラム

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コラム掲載号:20210226

日めくりカレンダー


 大きな数字がどか~ん!平日は黒、土曜は青、日曜は赤のシンプルなカレンダー。元日から破り捨てていくと秋ごろになると上端が厚く残り、きれいに破る丁寧さを求められる。そして大晦日に灰白色の板紙が「さようなら」「お疲れさま」とねぎらってくれた。幼いころの記憶である。

 みなさんの家や職場には、予定を書き込む1~2ヵ月ごと、6か月ごと、大判1枚物のカレンダーが目的に応じていくつか壁を飾っているだろう。素敵な風景画や写真、お気に入りの絵、家族写真などがメインの「装飾品」として眺められるものもきっとあるはず。

 

カレンダーの歴史

 

 カレンダーの起源は紀元前18世紀頃(古代バビロニア帝国の時代・日本は縄文時代)まで遡る。『月の満ち欠けの周期』を1カ月とするルールを決めた。この太陰暦の誕生で「月」や「日」の概念ができ、スケジュールを組む習慣が生まれたそうだ。そして、 地球が太陽の周りを1周する365日に閏(うるう)年を入れた「太陰太陽暦」が生まれ、「ユリウス暦」(紀元前45年)、「グレゴリオ暦」とバージョンアップしていった。日本で採用されたのはずっと後の1872年(明治5年)。
月日を刻むことで、人々は今を知り、未来を描いた。太陽暦が採用される前のローマでは、新月の日には笛を吹き鳴らし、月がかわったことを市民に告知したと言われている。

 

飽きずにめくる

 

 我が家では朝一番にめくるカレンダーがある。何度も何度もめくるものだから厚ぼったくなっているそれは、10年以上前に買い求めた「一日一語 幽石言葉めくり」だ。心がほっこりする文字とイラストにやさしさが溢れていて、今日もよいことがある予感をもらう。また、数年前から雰囲気の異なる1冊を増やし使い分けている。
私の心のバイオリズムがイケイケ状態の時は後に買った長文のもの。そこまで頑張りたくないなぁと思う時期には幽石に差し替えるのだ。私の心模様で差し替えていることをきっと主人は知らないだろうな。へへっ・・(笑)
 こんな他愛のないことで笑顔エネルギーを充填し、口角をあげて今日という日をはじめている。

 

笑(しょう)らいふ
代表=看護師・姿勢教育指導士

熊谷 春美(くまがえ はるみ)

(米子市車尾在住)

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