あげそげコラム

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コラム掲載号:20201030

コロナ禍 足が痛い!


 今年6月半ば「起きたとき、歩き初めに足の裏が痛いんだけど」と次女からLINEが入った。昨秋、初産、育児休暇中の次女は広島市内の小高い丘の上の傾斜地に住んでいる。新型コロナウイルス感染で全国が外出自粛。最低限の買い物以外は愛娘とゆったり過ごす毎日。移動は自家用車。そんな環境を思い巡らし「足底筋膜炎対策」サイトのアドレスを送った。

 

足底筋膜炎とは

 

 歩行やランニング・ジャンプなどで酷使後や、40歳代以降は古いゴム管のように足底筋膜にひびが入り炎症を起こすことがある。偏平足、足アーチの低下なども痛みの原因となる。
 また、足底筋膜炎は歩かないことによる現代病ともいわれている。「布団の上げ下ろし」「床に座ったり、立ったり」「和式トイレ」「下駄・草履を履く」といった古き良き日本人の生活が失われつつある今、意識して足指・足裏を使わなければ、健康を保つことが難しくなっているという。足の指を動かす、素足で踏ん張る動きが自然に足を鍛えているのだ。

 

 

セルフチェックとストレッチ

 

①足指ジャンケン=足指ジャンケン:裸足になって足指ジャンケンしよう♪パーっと指が開く?グーで指の骨の山ができる?第1趾と第2趾を前後に開くチョキは?
 一日中靴やスリッパを履いている方は特にチェックしてみよう。
②タオルギャザー=イスに座り床に置いたタオルを足指で引き寄せるように指を動かす。膝をのばしたり、立ってするとより効果的。
③足首回し=座って膝の上に反対の足を乗せて足首をゆっくり大きく回す。反対方向にも回す。足指の間に反対側の手指を入れて回すとよりよい刺激になる。お風呂の中、寝る前などにおススメだ。
④ふくらはぎのストレッチ=足を前後に開いて立ち、前足の膝に手を置き前傾。弾みをつけないで後足のアキレス腱をゆっくりと伸ばす。敷居などの段差を利用して伸ばすのもいい。ふくらはぎの筋肉が伸びると足底筋膜のツッパリが和らぐ。
 簡単な対策を続けることで、筋膜炎の予防だけでなく血行やリンパの流れが改善しむくみや冷え性の予防もできる。
 93歳の母は足裏が腫れた感覚が続いていたが、今夏、足指・足首ストレッチ2週間で「楽になった」とにっこり。冬に向かう今、歩く人も歩かない人も笑顔の健康づくりを♪

 

笑(しょう)らいふ
代表=看護師・姿勢教育指導士

熊谷 春美(くまがえ はるみ)

(米子市車尾在住)

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