あげそげコラム

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コラム掲載号:20200904

マスクとレジ袋の行方


マスクでクジラが死ぬかも?

 

 道端に落ちている使い捨てマスクが目につく。捨てたのか風に飛ばされたのか?「自分一人が捨てたって問題ない」と思うのは間違いだ。かなりの量の防護具が不適切に廃棄され自然環境を汚染している。そして、そのマスクでクジラが死ぬかもしれないのだ!
 先日、アメリカのBBCニュース報道を目にした。画面には水中を漂うマスク、離島に漂着した大量のマスク。報道内容は各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)と戦う中、マスクや手袋など大量の防護具が世界各国の浜辺や水中で発見されている。捨てられたマスクや手袋などの防護具が海を汚染。世界中では毎月、マスク1290億枚とプラスチック製手袋650億組が捨てられているとする推計もある。生き物への影響や、海洋汚染の急速な悪化が懸念されている。
 海のプラスチックごみはコロナ禍以前から非常に重要な危機だったことは、みなさんもご存じのはず。マスクがダメ!プラスチックがダメ!ではなく、ポイ捨て行為がダメなのだ。
 無関心あるいは安全のために人間がとる単純な行動が、ほかの生物に影響を与えるリスクを理解してほしい。

 


レジ袋有料化でみんながやさしくなれば

 

 エコバックを持つ人が増えた。レジ袋もらわなくても生活上必要不可欠なプラ袋を買う人が増えるのも予想される。いろんな大きさやおしゃれなエコバッグを新たにたくさん持つことは本末転倒だ。プラスチックごみが悪いわけではなく、CO2を排出する化石燃料の利用を最小限にすること、無駄なく賢く使うことだ。プラスチックは生活する上で欠かせないものだが、紙や竹製品などで代用できるものも多い。節約して使うことも大事だ。「高い!」と言われている市町村の可燃ごみ袋もワンサイズ小さな袋にキュッと詰めると、家計も環境も助かる。

 みんなの地球、みんなの日本、みんなの地域、みんなの道、公園・・・みんなでキレイな街を維持しませんか? 大山の一木一石運動のように、みんなが「ごみを拾う習慣」が当たり前になればいいな。ほら、笑顔がまたひとつ広がる♪

 

 

笑(しょう)らいふ
代表=看護師・姿勢教育指導士

熊谷 春美(くまがえ はるみ)

(米子市車尾在住)

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