あげそげコラム

一覧はこちら

コラム掲載号:20200717

米子シネマは話題作「新聞記者」

 第43回(2019年)日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の3冠に輝いた映画「新聞記者」。東都新聞の記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン=2017年日本のユマニテとマネジメント契約)のもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届き、彼女は真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原(松阪桃李)は現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会した数日後に神崎が投身自殺したことを知り、真実に迫ろうともがく。そんな二人の人生が交錯し、ある事実が明らかになる…

 

 

八月二十三日(日)①14:00~②19:00~2回上映1回113分。米子コンベンション。会員制だが当日入会可。月会費千円・中高生五百円入会金五百円(新入会の場合は会費2か月分と入会金が必要)
 田原総一朗氏(ジャーナリスト)は「面白い!!よくぞ作った!非常にドラマチックかつサスペンスフル!新聞記者と上層部の関係、官僚機関の構造がよく分かった。」と高い評価を与えている。問合せ
090-8248-9810

 

コロナ顕在化格差社会

 格差の拡大は以前から指摘されていたが、コロナの蔓延で正規か非正規かの格差が一層はっきりと表れた。
 日本の未婚男性の約3割が非正規雇用、フリーランス、無職であり、若年層ではその差はまだそれほど顕著ではなかったが、コロナ社会になってから格差は大きく顕在化した。
 このことは、結婚する人の数を減らす方向に影響すると見られ、少子化は一層進行すると思われる。
 山田昌弘教授(中央大学)は「政府は国民に対して一律に10万円を支給しました。(中略)これを、平時から続ければいい。つまり、(最低限の所得を政府が保障する)ベーシックインカムのような制度で国民への保障を厚くし、立場による差を縮める対策を、継続的、長期的に打つべきです。」と提言している。経済的弱者への支援は今や大企業の基盤を守るためにも肝要だ。

 

(河中信孝)

↑ページ上部へ