あげそげコラム

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コラム掲載号:20200724

レジ袋有料化を一つのチャンスに

 イギリスのレジ袋有料化の話が新聞に出ていたのでお読みになった方もあるかも。

 「イングランドで2015年、レジ袋が少額ながら有料化されたことは、…スーパーでもらうレジ袋の数をちょっと少なめにしようなどという単純な削減策をはるかに超えた覚醒を促したのだ。」それでもこの筆者はイギリス人が5ペンス(約7円)硬貨を落としても拾おうともしない人々だから、レジ袋に5ペンス払うのなんて何とも思わないだろうとその効果に懐疑的だった。「でもどういうわけか、この施策は習慣を変えた。どんなにわずかであろうと料金がかかることによって、レジ袋を受け取らず、自分で袋を持参したり長く使えるエコバッグを買ったりする動機付けができたのだ」考えてみれば毎年何十億枚ものレジ袋を使い、その多くが海に流れ込んで海洋生物だけでなく陸上の我々にも影響を及ぼしそうだ。

 

 

インド洋の海水温が

 

 環境の問題といえば、インド洋のダイポールと呼ばれる海面水温の異常が、昨年「過去最強クラス」だったとみられ、豪州で日本の総面積の半分に当たる千七百万ヘクタール以上が焼失したほか、ケニアやソマリアなどアフリカ東部では四百人が死亡する大雨が降り、その関連でサバクトビバッタが大量発生、1平方キロ内に約四千万匹が、1日で三万五千人分の作物を食べ尽くすとされ、ケニアでは過去七十年で最悪の食糧危機に陥る恐れが高まっている。

 

 

シベリア高温38度

 

 シベリアの広い範囲で今年1~6月の平均気温は1981から30年間の平均より5度以上高く、その影響は、山火事や永久凍土の喪失など広範に及ぶ。ロシア北部ベルホヤンスクでは六月二十日に気温38度を観測し、北極圏で観測史上最高を更新した。5月下旬にシベリアの火力発電所で燃料タンクが損傷して軽油が大量に流出した事故についても、事業者は永久凍土の融解で地盤が緩んだ可能性を示唆している。

 このようなことを考え合わせると、改めてマイバッグ・エコバッグで頑張りながら、レジ袋有料化を環境の問題を考え直す機会にしてCO2削減に努めたいと思いました。

 

(河中信孝)

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