あげそげコラム

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コラム掲載号:20200703

ええがな大山・映画2日連続で

 ええがな大山実行委員会の映画会はコロナの関係でお休みが続いていたが、いよいよ7月に再開。

 埼玉県新座市の堀ノ内病院に勤める小堀鷗一郎医師は森鴎外の孫さん(鴎外の二女小堀杏奴=アンヌの長男)でもあり、東大病院在籍時には名外科医として著名だった。国立国際医療センター名誉院長で、退職後最後の現場として取り組んでいるのが、在宅による終末期医療だった。

「医者と芸者はお座敷がかかったらすぐに行く」と冗談を言いながら、患者や家族たちと寄り添い、さまざまな難問に向きあい奔走する。

 この映画は小堀さんが医師と、在宅医療チームに密着したドキュメンタリー番組、NHK BS1で放送され、日本医学ジャーナリスト協会賞大賞を受賞するなど大きな反響を呼んだ「在宅死“死に際の医療”二百日の記録」に新たなシーンを加えた。

 ある人のレビューでは「病室を自宅に移しただけかと思いきや、全く違うことに驚きました。また臨終を迎える際には『よかったね』と本人、家族に伝える…また驚き。これが緩和ケア、ホスピス、在宅医療の姿なのかな…如何に幸せに死ぬことが大事なんでと教えてくれた。」

 

 

七月十一日(土)十時・十四時・十八時半一日三回。場所はなかやま温泉(大山町赤坂708)入場料大人九百円中学生以下五百円。

問0858-49-3330

 

 

翌十二日も映画上映

 

 翌十二日(日)も同所、同時刻、同入場料金で映画「おいしい家族」を上映。新鋭ふくだももこ監督が以前に制作した短編映画を長編にリメイク。

 銀座のコスメショップで働く橙花(松本穂香)は、母の三回忌に実家へ帰るが、そこでなぜか父・青治(板尾創路)が母の服を着て生活している姿を目撃する。驚く娘を意に介さず、青治は「この人と家族になる」と居候の男性・和生(浜野謙太)を紹介する…二作とも見たい映画ではある。

 

(河中信孝)

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