郷土の誇る彫刻家 辻晉堂
溝口町二部村(現・西伯郡伯耆町二部)出身の彫刻家 辻晉堂(1910~1981)が、今年生誕110年を迎えるのを記念し、陶彫による抽象作品で国際的に活躍した京都時代に焦点をあてた特別企画展生誕110記念「異才 辻晉堂の陶彫」を開催します。
昭和10年代に力強い木彫を「日本美術院展」に発表して注目され、戦後は1950年に開学した「京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)」の教授として、セメントや鉄など多様な素材を駆使した彫刻教育の先鞭をつけました。「やきもの」の常識を覆す大型の陶彫をヴェネツィア・ビエンナーレ展などに出品して海外で高い評価を得、その斬新な造形は「走泥社」(1948〜98年に京都で結成された陶芸家グループ。)などの作家に大きな影響を与え、京都の「やきものと彫刻」の領域を大きく切り拓きました。この展覧会が、辻晉堂のユニークさを再認識する機会になるとともに、美術に関心のある若い世代への働きかけになることを目的とし、愛知県陶磁美術館、米子市美術館、美術館「えき」KYOTO(10月31日から11月23日)で巡回します。
1958年の第29回ヴェネツィア・ビエンナーレ展に出品された大型の陶彫を中心に、晩年のユーモアあふれる「粘土細工」と言われる作品など、代表的な作品50点と、版画(リトグラフ)と素描 25点とともに紹介します。当館では収蔵の辻晉堂彫刻作品も併せて紹介します。
◆会期 | 2020年 7月18日(土)~ 8月23日(日) [水曜日休館] |
◆開館時間 | 午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分) |
◆場所 | 米子市美術館(米子市中町12) |
◆観覧料 | 一般 1,000(800)円 、大学生以下無料 ※次の方は当日料金の100円引 ・70歳以上の方・障がいのある方[付添1人を含む]・15名以上の団体 ・リピーター(本展観覧券の半券をご持参の方) ・米子市美術館後援会、米子市歴史館友の会、Feel友の会会員の方(要会員証) ・鳥取県ミュージアム・ネットワーク加盟館のチケットや年間パスポートをお持ちの方 ※割引重複利用不可 |
◆駐車場 | お車は米子市役所駐車場(2時間の無料処理します)を ご利用ください。 |
◆問い合わせ先 | 米子市美術館 ℡0859-34-2424 |