あげそげコラム

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コラム掲載号:20200619

注目! あんしん手帳


新型コロナ禍は収まらず、夏を迎える

 

 世界中の人々の平穏な日常が脅威にさらされている。軽症な場合が多いが、突然命を奪われる悲劇も招いている。そして、今年も日本の夏は暑い!マスク着用、冷房下の熱風換気など、熱中症のリスクはぐっと高くなる予想だ。

 私たちはいつかこの世を去る時が来る。意思を伝えられない状態になることもある。残る人生での願い、胸に秘めた思い、生き方や逝き方が誰かに伝わり穏やかに人生の終焉を迎えたいものである。

 

 

自分の意思を伝えるノート

 

 病気だけでなく、事故、事件、災害など年齢に関係なく、突然来るかもしれないと思うと、  早めに「エンディングノート」書かかなければ!という思いに駆られる。数年前、ノートに向かいはじめたがペンが進まない!何から書けばいいのか、あれもこれも書かなくちゃいけない重荷で放置状態に。

 そんな時に出会った「あんしん手帳」。受けたい介護、医療や日常の習慣などチェック方式で書き進められるのがうれしい。

 「あんしん手帳」はB5サイズ12ページの小冊子。鳥取県整備医師会が平成25年に作成、平成28年第二版作成(ピンクとグリーンの2種類)

 文字が大きく、多くはチェック方式。具体的で書きやすいのが特徴で、米子市弥生町の西部医師会だけでなく市役所やふれあいの里などに設置。お持ち帰り自由なのだ。

 鳥取県西部医師会のHPには小冊子をダウンロードできるだけでなく活用方法も見ることができる。

 HPには毎年度のアンケート結果も掲載されている。 年寄りでも書きやすい(90代)主人がなくなったときとても助かった(70代)両親にもあげたい(学生)将来書きたい(39才)終活はまだと思っていたが書き始めるきっかけになった(60代)書くことで安心できる。もっと県民にしらせないと・・など。追加や修正項目などたくさんの意見も結果集計されている。

 

 

あなたの笑顔をみたい

 

 西部医師会から何度か受け取った「あんしん手帳」を家族、地域の役員や知人などにも手渡し、広めている。

 穏やかに旅立つため、微笑んで見送るために。 

 

 

笑(しょう)らいふ

代表=看護師・姿勢教育指導士

熊谷 春美 (くまがえ はるみ)

(米子市車尾在住)

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