あげそげコラム

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コラム掲載号:20200529

ありのままを記録して100年「国勢調査資料展」




 第21回目の国勢調査が今年の10月1日に実施されます。国勢調査の第1回は、1925年(大正9)でした。今年の調査は100回目にあたります。

 祐生は第1回国勢調査に関心を持ち、後世に伝える目的で、全国の親交のある人たちに関連資料を送ってくれるように依頼しました。また、直接各府県、市町村の担当者に依頼し宣伝用印刷物を収集しました。収集物は、各府県、市町村が作成した啓発用解説書だけでなく大阪府、徳島市、米子市の宣伝歌、大阪市の都々逸・川柳、栃木県界村の八木節盆踊り歌、米子市の安来節、日野郡根雨町の琵琶歌などがあり、初めて行われる国勢調査に対する時代の雰囲気が感じられます。祐生は、これらの資料に趣向をこらした装丁を施し、「紀念帖」として大切に保存しました。これらの資料には、だれにでも分かりやすいように漢字に振り仮名が振られています。「申告書(とどけいで)」「社会(よのなか)」「配偶者(つれあい)」「午後九時(ばんのくじ)」など当時の話し言葉の表現が使われています。

 本展では、持田稲香表紙絵の祐生制作「紀念帖」、ポスター、解説チラシ、調査用紙、記念スタンプ、調査世帯番号札、宣伝歌、川柳・都々逸、絵葉書等227点を展示しています。

 祐生の残した資料からは、「国勢調査」の意義を知らせるための担当者の意気込みと苦心のあとがうかがえます。どうぞお楽しみください。

 

 

(南部町祐生出会いの館

野口玲子)

 

 

【開催期間】

令和2年6月1日(月)まで

【開館時間】9時~17時
【休館日】火曜日、年末年始(12月29日から1月4日)
【入館料】

一般:300円

高校・大学生:200円(15名以上の団体割引あり)

※身障者手帳所持者と介護者1名無料

 【問い合わせ】

南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008

TEL/FAX 0859(66)4755

ありのままを記録して100年~国勢調査資料展

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