あげそげコラム

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コラム掲載号:20200424

コロナ感染はまだ終息せず

 今、誰しもがコロナに感染したのではないかと体調に細心の注意をしている。

 その注意点は①のどの痛み、咳や痰などの風邪の症状は?②2週間以内に、37.5度以上の発熱があったか③疲れやすい、倦怠感などの症状は?④味覚や嗅覚に異常を感じますか?⑤4−5日続く下痢等の消化器症状はありましたか?⑥現在の体温は?などが一般的だろう。

 しかし、⑤食欲不振・下痢・嘔吐などはあまり強調されていないように感じる。

 中国・湖北省のコロナ感染者についてのの論文によると、湖北省の3病院に1月末からの1カ月に入院した二〇四人について調べたところ、およそ半数の九九人に消化器系の症状がみられた。そしてこのような患者は消化器系の病気と間違われ、コロナと判断されるまでに時間がかかり、重症化するリスクが高かったと言われる。

 ハーバード大学院卒で医学博士の左門新(あらた)氏は「この論文は、肺に症状が出た感染者について肺炎を発症する前の初期症状を調べたものです。コロナ感染を判断する際に消化器系の症状はあまり疑われてきませんでした。しかし、この論文は、肺炎の症状が出てからコロナ感染を疑うのではなく、発症前の段階で消化器系の症状にも注意を払っておくべきと警鐘を鳴らしています」と語っている。

 いま日本で流行しているコロナウイルスが湖北省のコロナから変異していることも考えられるが、一応留意しておくべきではなかろうか。

明らかな誘因のない下痢やむかつき、嘔吐等の消化器症状は呼吸器の症状より早く訪れるケースもありうるとということを。

 

 

トリチウム水の放出

 

 福島第1原発の汚染水=トリチウム水を海洋放出するのは「世界に対する緩慢な殺人行為」だとの批判がなされている。

 近畿大学工学部の井原辰彦教授らの研究チームは二年前、トリチウム(三重水素)を含む水を分離・回収する方法と装置を開発したと発表、特許申請しているという。それを待たず、又、100年保管するとトリチウム水は危険レベルから免れるという方法も選ばず、安いからと急いで海洋放出はするべきではない。

 

(河中信孝)

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