あげそげコラム

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コラム掲載号:20200403

服部染織教室M3グラナダで展示

 コロナ感染の恐怖でイベントの多くが中止・延期で残念だが、「服部麻知子染織教室の仲間たち展」はM3カルチャーの中のギャラリー「アート プラザGRANADA〈グラナダ〉」で開催される。

 

 四月十六日(木)~二十一日(火)の六日間10:00~18:00、M3カルチャースクエア内・アートプラザ・グラナダにて。

 出展は先生の作品の他、M3やその他二カ所の染織教室から仲間たちの作品を。問合せ0859-34-2377

 

 

トリチウム水は危険

 

 福島原発の汚染水はますます増えるばかりで、原子力規制委員会は、この汚染水の処理方法は「海洋放出が唯一の選択肢」として、年内放出を認めようとしている。

トリチウム(3重水素)は水素原子とまったく同様に振舞い、様々な経路で体内に入ってきた場合の体内被ばくの影響を問題視する人が多い。トリチウムはたんぱく質や脂質などの有機物と結合して有機トリチウムになり、細胞の核に取り込まれてDNA(二重らせん構造の遺伝子)を損傷、健康被害が生じる可能性がある。トリチウムは崩壊するときにβ線を放出してヘリウムに変わるが、遺伝子内でのβ線被ばくは遺伝子を壊す危険が生じる。

カナダでは、トリチウムを大量に放出するピッカリング原発の周辺では、小児白血病やダウン症候群などの増加が実証されているという。

 「グリンピース」の指摘によれば、「①トリチウム以外に基準を超えるストロンチウム90、ヨウ素129などの放射性核種が含まれていることが発覚している。②国際法は『海洋環境の汚染を防止…するため、…利用することができる実行可能な最善の手段を用い、…この条約に適合するすべての必要な措置をとる』とある。東電は「汚染水は長期保管し、その間にトリチウム分離技術の開発をすべき」として、海洋放出を厳しく批判している。

 六百倍に薄めるから安全というが、少々薄めてもトリチウムの量は同じ、五十歩百歩では?

(河中信孝)

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