あげそげコラム

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コラム掲載号:20200228

ここからー菊池恵楓園絵画展

 菊池恵楓園は全国十三ヵ所の国立ハンセン病療養所の一つ、熊本県合志市にある。ハンセン病患者は昭和6年の「らい予防法」以来、在宅の患者も強制的に療養所に隔離、悲惨な人権侵害を引き起こした。平成8年になってようやくこの法律は廃止され、人権回復と国家賠償も図られているが、今なおハンセン病差別は根強い。しかし差別されない分野の一つに文学・芸術があり、菊池恵楓園でも絵画をはじめ短歌、俳句、写真、書道等の文芸活動も活発だった。
 この療養所の絵画クラブ金陽会は現在絵を書かれているのは一人となったが残された八百五十点を超える作品は独学で書かれたものとは思えない多彩な表現を楽しむことが出来る。

 

 

 

三月六日(金)~十日(火)米子市美術館。10:00~18:00(最終日は13:00まで)会期中無休。観覧無料。主催あいサポート・アートセンター問い合わせ0858-33-5151

 

 

米子シネマ3/8に

 

 米子シネマクラブは会員制の映画鑑賞会で、話題作・よい映画をみんなの力で見ようという会、今回で百二十九回目だ。
 2月例会は「マダムのおかしな晩餐会」

 パリに越してきた裕福なアメリカ人夫婦がセレブな友人を豪華ディナーに招待する。しかし、手違いで出席者が十三人と不吉な数になってしまい、急きょメイドのマリアが十四人目の出席者としてディナーに参加することに。マリアは「ミステリアスなレディ」となり、緊張のあまりワインを飲みすぎて下品なジョークを連発。しかし場違いなはずのジョークが逆にウケてしまい、英国紳士から求愛されるハメに…。

 

 

三月八日(日)①14:00②19:00の2回上映。米子コンベンション・小ホール。当日入会可。入会金五百円月会費大人千円・中高生五百円。豪華な家や美術品も心が貧しければ意味がないというコメディー。問い合わせ090-8248-9810


(河中信孝)

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