改組・新・日展の第4回(二〇一七年)日本画の部で小灘一紀(いっき)さんの油彩「伊須気余理比売(いすきよりひめ)」が内閣総理大臣賞(最高賞)に輝いたのを記念して、小灘さんの画業を一堂に集めて紹介する展覧会が開かれる。人物画の時代から神話絵画に至る約七十点を展観する。
神々の微笑十六日(日)~三月十五日(日)(水曜休館)開館10:00~16:00米子市美術館。観覧料一般五百円(前売・団体・七十歳以上・障害のある人と付き添い一名は四百円)大学生以下無料。
画題の伊須気余理比売は神武天皇の皇后の名前。この神は、伯耆町久古の久古神社など近辺4社に媛蹈鞴五十鈴媛(ヒメタタライスズヒメ)の名前で祀られており、県西部に住んでいたとの説も?春日大社で童子切名刀の展示が行われている今、古伯耆・大原安綱の伝統示すか興味深々だ。
小灘さんは1944年鳥取県境港市生まれ、米子東高等学校では金畑実氏に師事、金沢美術工芸大学卒業。二十九歳で日展初入選のあと、日展作家として活躍し、現在、日展特別会員で審査員、日洋会理事長。毎月一度は帰省し「実紀の会」などでこの地の画家の育成にも尽力されている。
展覧会では①十六日9:30~オープニングセレモニー②同日10:10~作家によるギャラリートーク(以下GTと)③同日記念講演会(要申込)講師作家と土方明司(平塚市美館長代理)④学芸員のGT二十二日・三月七日14:00~⑤未就学児と親へのGT二十八日10:20~⑥日本神話の魅力語る会三月一日15:00~(要申込)ほか。
おちらと庵さえき2月展覧会は第四回富田隆之能面作品展を開催
富田さんは去年も全国能面公募展で「深井」=頬にえくぼのある中年女性の面で入選された。展示は現在開催中~二十三日(日)まで。入場無料。
特別公演 謡・仕舞
二月十一日(火・祝)13:00開場13:30開演
参加希望の方はおちらと庵迄。問合せ0859-66-2004
(河中信孝)