令和元年5月から天皇即位の御大礼が行われ、「大嘗祭」によって一連の行事が終了しました。これを記念して、当館では祐生収集資料275点による「大正・昭和の御大礼資料展」を開催しています。
大正・昭和期は明治憲法のもと、天皇は「国の元首」としての位置づけであり、国をあげての盛典でした。
警視総監からの資料では、陛下京都への行幸・還幸について、沿道において真心をもって接するような態度を求めました。
このため、周辺では火事を起こさないことや、清潔な衣服で身支度を整えること、静粛にすること、高所から奉拝しないことなど細かい注意がされ、各県、市町村も同様な通知を発行しました。
新聞・週刊誌は特集を組んで出版し、御大礼記念博覧会・共進会・展覧会が各地で開催されました。御大礼記念大売り出しも盛んに行われ、貯金や保険・国債の募集も便乗して行われていました。
天皇崇拝の「御大礼行事」は生活の隅々まで行きわたり、祐生も天皇に対する尊敬の思いが強かったことが、日記の端々に見られます。
この展示から、この度の御大礼と重ねてご観覧いただければ幸いです。
(南部町 祐生出会いの館
猪原 加代子)
【開催期間】 | 令和1月27日(日)まで |
【開館時間】 | 9時~17時 |
【休館日】 | 火曜日、年末年始(12月29日から1月4日) |
【入館料】 | 一般:300円 高校・大学生:200円(15名以上の団体割引あり) ※身障者手帳所持者と介護者1名無料 |
【問い合わせ】 | 南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008 TEL/FAX 0859(66)4755 |