あげそげコラム

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コラム掲載号:20191115

仲代渾身の舞台「タルチュフ」

 「権力を笠に着た人間を徹底的に皮肉った…モリエールの傑作喜劇です。おそらく現代の日本でもあちこちで見られる風景かと思います。大いに笑って下さい。」と主演仲代達也(85歳)氏。「百年安心の年金」とか「幼児教育無償化」など皮肉っても笑えない事態も多い。人間の弱さ愚かさを知るとともに風刺の教えるものを楽しみたい。

 

 

米子市民劇場十一月例会。無名塾公演「ぺてん師タルチュフ」十一月二十一日(木)開演18:30米子市公会堂。会費制。新入会員募集中。出雲は二十日、松江は二十二日、鳥取は二十三日。問い合わせ0859-33-8695

 

 

ⅰPS細胞と米子市

 

 米子では初めての整形外科医を父に持つ戸口田淳也教授(京都大学ⅰPS細胞研究所副所長)は米子東高から京都大学医学部に進み、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授(同所長)とはラガーマンとしてもマラソン走者としても共通項を持つ幅広い人格が特徴。2008年に京都大学にⅰPS細胞研究の拠点が立ち上がる時、山中教授から求められ研究所に入った。以来iPS細胞を用いての薬品創りを担う。

 その戸口田教授の講演が「第十八回ゆめ講演会・iPS細胞による夢の医療の実現に向けて」十一月二十一日(木)14:00~米子市淀江文化センター(さなめホール)で行われる。問合せ 0859-56-3164

 

 

大人のための百選

 

 米子市立図書館が選んだ「大人のための100選」は読んでおく必要のあると思われる図書を推薦してくれている。この中から識者が何冊かを選び、その書籍や著者について講演する企画が今年も開かれる。 明日十六日(土)13:30~15:00米子市立図書館2階で。入場無料。

 講師は昨年に続いて大野秀(元米子市立図書館司書)氏で、①ドイツ観念論哲学の完成者と言われるヘーゲルの『精神現象学』を翻訳した平田市出身の長谷川宏氏と②ニーチェの『ツアラトゥストラかく語りき』をはじめ、ニーチェの全訳を2度にわたって果たした日野町出身の生田長江氏を取り上げる。問い合わせ 0859-22-2612

 

(河中信孝)

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