あげそげコラム

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コラム掲載号:20190830

米子なつかしの名画劇場

 近時、35ミリフィルムでの上映はまれ。20回目を数えるこのイベントくらいしかないのでは。やはりデジタルよりは、奥行き感や明・暗の質感が違うと言われる。国立映画アーカイブスから借り、映写技師に依頼して2台の映写機を据え、フィルムをかけ替えながら上映する。

 

 

九月七日(土)開場9:00~「おはん」上映は9:30~11:22「東京オリンピック」上映は13:00~15:50米子市公会堂大ホール 前売券・一日券五百円、ペア券は八百円(当日券はそれぞれ百円増し)前売りは公会堂・文化ホール・さなめホール・市立図書館・アルテプラザ・山陰歴史館・米子市民劇場・コンサート米子等

 「おはん」宇野千代の古典的名作を市川崑監督が、出来心から妻おはん(吉川小百合)を捨てた幸吉(石坂浩二)が芸妓おかよ(大原麗子)との間で揺れ動く迷いを描き出している。

 「東京オリンピック」も市川崑監督作品。完成後も「芸術か記録か」の論争もありその評価が様々だったが、史上最大の観客動員、興行収入を記録した。東洋の魔女、アベベ、チャスラフスカなどなつかしい。

問合せ 0859-22-3236

 

 

令和のふるさと万葉集

 

 「令和」の原典として万葉集がクローズアップされている。

 万葉集の成立には各説あるが、巻1から15までが先に成立し、巻17以降は延暦2年(783年)頃に大伴家持(やかもち)の手により完成したとされる。因幡守であった家持は天平宝字3年(759年)元日に詠んだ「新(あらた)しき年の始の初春の 今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと)」を万葉集最終巻・巻20の巻末に収めた。鳥取県との縁も特に著名。

 鳥取県民カレッジ連携講座・特別講演会「令和のふるさと万葉集~歌でたどる万葉びとの思い~」九月七日(土)13:30~15:00米子市立図書館2階多目的研修室で開かれる。入場無料。講師は佐々木満さん(元県立高校校長・元米子市立図書館長・前NHK文化講座「万葉集へのいざない」講師・前尚仁福祉会理事長)問0859-22-2612

 

(河中信孝)

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