板祐生は1889 年(明治22)に西伯町(現南部町)東長田村で生まれ、今年で生誕130年になります。5年前に続き2回目となる祐生の嫡孫・泰司氏の作品展を企画しました。
祐生の二人の子どもたちは若くして病気で亡くなりましたが、祐生没後に弟郷命(あきのり)氏が自身の末子の司郎氏に後を継がせました。司郎氏の長男が泰司氏です。 泰司氏は、小学校に入学する前の3年間、旧祐生宅で育ち、その後米子市に転居しました。武蔵野美術大学大学院を修了し、現在は埼玉県川越市で公立中学校の教諭として勤務する一方、年数回、銀座のギャラリー等で作品を発表しています。氏の作品は少年期を過ごした山陰で体感したものが原風景となっています。季節と時のうつろい、その時々のヒカリをテーマに創作活動を続けています。
本展では、奥大山、木谷沢渓流を取材して描いた「ヒカリノウタ」(2017年)3点、大山の原生林をモチーフにした「ココロノモリ」(2018年)3点等木洩れ日をテーマにした作品と、近年モチーフとして描いた桜の作品など47点を展示しています。
木洩れ日に包まれながら森の中を散策しているような板泰司氏の「コモレビとサクラ」の絵画展をぜひお楽しみください。
(南部町祐生出会いの館 野口玲子)
【開催期間】 | 令和元年8月26日(月)まで |
【開館時間】 | 9時~17時 |
【休館日】 | 火曜日、年末年始(12月29日~1月4日) |
【入館料】 | 一般:300円 高校・大学生:200円(15名以上の団体割引あり) ※身障者手帳所持者と介護者1名無料 |
【問い合わせ】 | 南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008 TEL/FAX 0859(66)4755 |