あげそげコラム

一覧はこちら

コラム掲載号:20190607

カントリーの大御所、皆生温泉に

 カントリーミュージックは、アメリカへの移民・イギリス人の音楽やアメリカ民謡がもとになり、移民系白人を中心に進化・流行したもの。「カントリーロード」や「テネシーワルツ」が著名。

 その大御所といえば八十三歳のカントリー歌手・チャーリー永谷さん。熊本市に生まれ、上京して入った大学を中退、バンドマンを経て熊本に帰り、「チャーリー永谷とウェスタン・キャノンボール」を結成して、カントリーの店「グッドタイム・チャーリー」を開店。

 1989年阿蘇山麓の野外劇場で日本初の野外カントリーMフェスティバル「カントリー・ゴールド」を立ち上げる。毎年十月第3日曜は「約束の日」と呼ばれ、カントリー・ファンが一時2万人も詰め掛けたという。

 この活動は日本でのカントリーの普及に大きな功績を残し、チャーリーはケンタッキー州名誉称号やテネシー州はじめ、米二十州以上から「名誉州民」の称号を贈られている。

 去年で三十周年を終え、今年最後に「ファイナルアンコール」を開催して終了する。

 

 

「チャーリー永谷ドキュメンタリー映画上映会&ミニライブ」 六月三〇日(日)13:30開場、14:00開演。皆生温泉入り口の米子市観光センター二階で。入場料は一人二千円(ワンドリンク付き)

 映画は米のドキュメンタリー映画制作グループが熊本を訪れ、永谷さんとそのバンド、大活躍中のカントラー・坂本愛江さんとの物語が入り交じり、秀作となっている。駐車場は会場から2区画東。「皆生風雅」の東側の皆生温泉病院の駐車場を利用。問 090-7597-8945木村

 

 

伯耆書院展、美術館で

 

 米子は鉄道管理局が置かれ、後藤快五郎氏の寄贈地に「後藤工場」が作られた。山陰で初めて鉄道が敷設された「鉄道の町」である。

 「山陰鉄道唱歌」は明治四四年、岩田勝市作詞に成る。♪千有餘年の其昔、開けし都京都市を、今朝たち出づる汽車の旅、 山陰諸州へ向ふなり…浜田・津和野・隠岐と三十四番まで歌詞は続く。昭和四年に作られた「新・鉄道唱歌」は五十二番まで。それらの一部を書にして書院生七十九名が筆を執った。 併設展は祐生出会いの館からの山陰線・駅弁の掛け紙やJRからの山陰線関連資料の展示など興味深い。

 伯耆書院(主宰森田尾山氏)主催。米子市美術館で、今日から十一日(火)まで。~18時(最終日は~16時)

(河中信孝)

↑ページ上部へ