あげそげコラム

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コラム掲載号:20190524

知らなかった!交通規則


車社会の世の中、ちょっとしたミスで悲惨な交通事故が多発しています。この春の交通安全運動期間中にも悲惨な交通事故が発生しました。「気をつけなくちゃ!」と気持ちを引き締められたことでしょう。

 

 

「横断歩道は歩行者優先」

 

 当たり前でしょ!と思いました?
 道路交通法では「信号のない横断歩道に歩行者がいる場合、車は停止線前で減速し、一時停止しなければならない。」違反すると普通車で9000円の罰金、違反点は2点となる。知っていました?今春、交通指導員として活動を始めたばかりの私はドキッ!ついこの前まで自分優先、子どもやお年寄りの姿に気まぐれ停止していました。実は、全国的に信号機のない横断歩道で車が止まらない現状があるのです。
 「信号機のない横断歩道での車の停止率」1位は長野県58.6%、2位は静岡県39.1%、3位石川県26.9%、4位島根県26.5%、5位鳥取県25.6%(2018年10月JAF調査)山陰両県が上位であることに胸をなで下ろした。そこで、米子の街中や町内界隈を歩いてみると横断歩道に立つ私の前をどんどん車が通り過ぎる。私が美人なら、子どもなら止まってくれるのかなぁ。

 

 

「手を上げて横断歩道を渡ろう」

 

 『交通の方法に関する教則』には「車がくる道路を横断するときは、手をあげて合図をし、車が止まったのを確かめてから渡りましょう」と書かれていたのが、昭和53年の改正でその文言が消えました。手を上げることでどんな道路状況でも渡ることができという誤解、身体のバランスを崩す、タクシーが間違えて止まるなどがその理由と憶測されています。
 先日、町内交通安全総会で「信号機のない横断歩道で車が止まらない」ことを投げかけました。歩行者は渡るという意志表示として手を上げることが必要、でも、安易に停止することで歩行者が対向車にはねられるリスクもあること、横断歩行の後半で事故が多く発生する、など話が盛り上がったのです。おかげ様で、車と歩行者双方のコミュニケーションが大事だということを強く認識できました。
 教則から消えたものの手で横断の意志を示すのは事故防止に効果的で、大阪府警は昨年9月から問題点を改善した新たな「ハンドサイン」を提唱し、浸透を狙ってアピールしている。
 先日、自転車で横断歩道を渡る前にも手を挙げてみたらちゃんと止まってくれたのでにっこりとお礼。あなたも「ハンドルサイン」してみませんか?
 笑顔のコミュニケーションで交通ルールを守り、事故をなくしましょう!

 

 

笑(しょう)らいふ

代表:看護師・姿勢教育指導士

熊谷 春美 (くまがえ はるみ)

(米子市車尾在住)

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