あげそげコラム

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コラム掲載号:20190301

若者から見たリアルな現代社会を 描写した、人間ドラマの幕が上がる!




 鳥取県内の18歳以下の若者が書いた戯曲を、18歳以下の若者が演じる「U‒18シアタープロジェクト」。
 日本屈指の演出家・宮田慶子監修のもと始動したこのプロジェクトは、2017年に「戯曲創作講座」からスタートしました。集まった5名の若者たちは、約1年をかけて劇作家・大和屋かほる氏の指導を受け、全員が戯曲を書き上げ、リーディング公演として発表しました。さらに、このうちの2作品を上演するべく、8名の若者が俳優として選ばれました。サポートするプロフェッショナルな俳優・スタッフとともに、彼らは、今、挑戦し続けています。

 

 

個性的なふたつの〝世界〟

 

 『ant』は、〝アント〟とあだなされる高校生と熱血新米教師を中心に、夏休みの生物教室を舞台にした人間ドラマです。〝いじめとは、無自覚の内に人を傷つける物〟という想いを核に、作者自身の経験から紡ぎだされたリアルで鋭い言葉の数々が、歪んだ構図を暴き出し、そして救いへと道を開いていきます。
 『動かない電車に乗って』は、「吸ったら死ぬ」という正体不明のガスが街に流れ込み、突然停まってしまった電車に残された、二人の男の会話から始まります。物語の原点は〝人生の中でどうしようもなく立ち止まってしまう瞬間〟。〝這いつくばってでも明日に向かうことができるように〟と言葉を探して書き続けた、と作者は語っています。〝思春期や反抗期を越えてもなお、尖りすぎた感受性で世界を見て〟いる「U‒18」の〝今しか書けない〟作品です。

 

 

監修・演出の宮田慶子より

 

 演劇の面白さは「心震えること」を「だれかと共有」したり、「知らなかった世界」や「知らなかった自分」に出会えたりすることにありますが、〝U‒18〟の彼らが、みずみずしい感性と勇気と、しっかりとした自立心で、その演劇の魅力に真っすぐに向かったのが、この公演です。未来の入り口に立っている、彼らの確かな視線を、ぜひ目撃していただきたいと思います。

(公財)鳥取県文化振興財団

 

日時

2019年 3月23日(土) 開演18:00 (開場17:30)

          24日(日) 開演14:00 (開場13:30) 

※23日終演後、アフタートーク開催!

(出演:宮田慶子、岡田達也)

会場

米子市公会堂 大ホール

チケット

(全席指定)一般1500円
高校生以下500円

問い合わせ

(公財)鳥取県文化振興財団
とりぎん文化会館

0857-21-8700

詳細ページはこちら

主催

(公財)鳥取県文化振興財団、鳥取県高等学校文化連盟 演劇専門部

 

 

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