あげそげコラム

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コラム掲載号:20190125

高校演劇合同公演二月三日に

 演劇・映画は芸術の中でも総合芸術と言われ、日常感動することの少ない中で、情操を自ら育て、人の痛みが理解できる人に成長するために必須なものと言われる。が、演劇に親しむ層が次第に減ってきているのではないだろうか。家計簿を考えると文化に触れる部分をまずカットしがちだ。

 いじめやモンスターペアレントなども、そのような所に関連するのかもしれない。

 さて、県西部地区四つの高校の合同の演劇上演が行われる。

 演目は、長野県丸子修学館高校演劇部が作った作品「K」。原作:フランツ・カフカ、構成:羽場小百合 (生徒創作)。フランツ・カフカの小説「変身」など3編とカフカ自身を重ね合わせた見事な作品で、2013年全国高校総合文化祭で優秀賞を受けたもの。

 米子東、米子工業、米子、境高校の各校からキャスト延べ二十七人、スタッフを入れると、五十人に及ぶ高校生が関わり、演劇コンテストの終わる去年十二月から練習を積んだステージだ。

 

 

二月三日(日)二回公演①14:00~15:20(開場13:40)②17:30~18:50(開場17:10)米子コンベンションセンター・小ホール。入場無料。

演出前田百恵(米子高校)舞台監督濵田優美(米子)助舞台監督山野菜々子(米子)演出助手明正航太朗(米子)小早川美憂(米子)阿部穂波(米東)沖桃子(境)木村友紀(米工)。

 地方のアマチュア演劇集団も苦戦を強いられている中、高校演劇を体験した人たちがその底上げに力を尽くしてほしいと切に思う。

 

 

民具の文化講演会

 

 現在、民具は以前の生活用具として、忘れさられようとしている。一方、新たに関心を持つ人が増えているのもまた事実。

 筆者の住む日吉津村でも民具などを収納保存している民俗資料館が保育所建て替えに関連して変更せざるを得ないようだが、その意義を確認して再配置すべきだと思う。

 今回、県内の民具の特徴、活用方法等について、全県の民具を調査されている樫村賢二氏(鳥取県立公文書館)が講演される。併せて伯耆町が所有している民具の一部を、会場に展示する。

(講演会)一月二十七日(日)13:30~15:15

溝口公民館(伯書町溝口)3階大会議室。講師樫村賢二氏(鳥取県立公文書館県史編さん室専門員)「有形民俗文化財(民具)を活用した郷土学習と資料保存」

問い合わせ0859-62-0712

 

 

(河中信孝)

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