あげそげコラム

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コラム掲載号:20190111

さなめ亭新春寄席十四日に

 笑う門には福来る。新年笑い初めで幸福な一年にと、芸歴約七十年の桂小文吾(上方落語協会会友・中海テレビなど出演)とわらべ亭だい吾(米子児童文化センター落語クラブ・小学6年)の二人が高座に上がる。

 

 

一月十四日(月・祝)12:15~12:50淀江文化センター(さなめホール)ロビーにて。

入場無料0859-39-4050

 

 

鳥取のお宝おひろめ

 

 米子市美術館で「~鳥取県指定文化財展~とっとりのお宝お披露目in米子」が開かれている。

古文書として「理性院等相承血脈(そうしょうけちみゃく」次第」(この掛軸の裏側に南北朝の分裂を一本化した南朝側の太一天皇・後亀山上皇の院宣案6通が張り付けられており、南北朝合一直後に諸国国衙領がどう支配されたかを裏づける稀有な史料と言われる。)をはじめ、「瑞仙寺文書」(米子市日下)など5点。工芸では伯州瀧山寺の銘がある「銅鰐口」、考古資料で日南町霞の要害跡から出土した「梵鐘鋳造の遺物」と智頭・枕田遺跡出土の「先史時代遺物」など。パネル展示では「琴浦町逢束(おおつか)盆踊り」など3点、名勝としてとっとりしの「興禅寺庭園」、天然記念物として日南町多里の「多里層ノジュール列」のパネルなどが展示されている。現在展示中二十日(日)まで。十二日(土)14:00と16:00に県博山本学芸員の解説がある。入場無料。

 

 

生田長江セミナー

 

 生田長江(ちょうこう)は鳥取県日野町出身。明治・大正・昭和初年まで文壇にあって健筆をふるい、女性解放運動の口火を切った女性だけの文芸誌『青鞜(せいとう)』の生みの親であり、近代の西欧文化導入がむしろ人権を抑圧し、財閥を作って結局戦争に突入、庶民の幸福に結びつかなかったことを分析して「超近代派」を名乗り、農業を大切にして庶民が夢を描ける社会にするよう呼びかけた。それは八十年たった今なお、学ぶべき指摘であった。

 「白つつじの会生田長江顕彰会」はその事績を明らかにするセミナーを続けている。

二十六回目のセミナーは一月二十六日(土)13:30~日野町山村開発センター(日野町根雨の役場横)で。講師・河中信孝。内容は「続・日野町誌」で長江を紹介するにあたって見えてきた、夏目漱石との関係や浜田糸衛(長江晩年の弟子で戦後、やはり長江が教えた平塚らいてうを男女同権・平和運動に引き出し先頭に立った女性)などについて勉強する。入場無料090-5375-0716

 

(河中信孝)

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