あげそげコラム

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コラム掲載号:20181221

年明けとんどさんには世話役

 お正月の恒例行事のなかに「とんどさん」がある。筆者が属しているのは、日吉津村の海岸に近い地区「今吉」の東半分の「今吉東とんどさん講」だが、およそ百軒の住民の三分の一強・三十六軒が加わっている。当番になると正月明けの第二日曜日に、海岸に「しんぼこ(新矛)さん」を建てて、翌日「成人の日」の朝、これに火をつけて燃やす(古くははやすと言った)。

 

 

歳徳神(としとくじん)に今年一年の無病息災を祈る行事だが、「本番(頭屋)に当たった家には良いこともあるが悪いことも起きる」という俗説(私の経験からもそんなことはないが)があり、怖いからと講から抜ける家も出た。十年ほど前、お宮さんを集会所に安置するなどして参加者は増えた。子ども達が燃え上がる炎を見て超自然の畏怖を感じ、新年、神様に手を合わせて祈るなど、今どき、めったにない敬虔な体験だと思うが、書初めを燃やして燃えた紙が空高く上がると書道の腕が上がると喜んだ日は遠い。

 近くには神社の狭い境内ではやすとんどさん講もあり、火災を心配する声も無いではないが、はやすだけは海岸で合同でやっては?と要らぬおせっかいはしても、しきたりを守らねばということか実現していない。ともあれ、各地区でそれぞれやり方や呼び方も違うと思うが残して発展させたい民俗行事だ。

 

 

M劇団ゆめあす公演

 

 ミュージカル劇団ゆめの公演「みどりの風」。あす二十二日(土)昼の部13時開演・夜の部18時30分開演(いずれも開場は30分前)さなめホール(米子市淀江町)で。前売券(さなめホール・米子市公会堂・米子市文化ホールにあり。今日まで)一般1800円・小~高校生1300円・4歳~未就学児400円。当日券米子市淀江文化センターにて。いずれも前売券の200円増し。当日受付で前売券取り置きが可能。 申込問合せは 090-2000-4729

 

 

健筆期待 日本海新聞

 

 ちょうど一年前の元旦、日本海新聞一面トップの[ザ・論点] 平和憲法を捨ててはならぬ―新日本海新聞社吉岡利固社主の一文に賛意の拍手を送った方は多かろう。そして9月、森友学園問題を一貫して取材した、特ダネ記者・相澤冬樹氏がフリーになったのを日本海新聞社は系列の大阪日日新聞に記者として招致された。全社一丸ジャーナリズムの精神を発揮され、健筆を期待するとともに、読者として応援させていただきたい。

(河中信孝)

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